
フレイル予防の「3つの柱」とは?食事やストレッチで何歳からでも健康に戻れる理由
介護にまつわるお役立ちコラム

レビー小体型認知症では、幻視やパーキンソン症状に加え、症状が時間帯や日によって変動することがあります。転倒リスクや夜間の見守りなど、生活上の困りごとは症状によって異なります。本人の症状と生活状況を整理し、必要な介護サービスを選ぶことが、本人の暮らしと家族の介護負担を支えることにつながります。
レビー小体型認知症では、幻視やパーキンソン症状に加え、症状が時間帯や日によって変動することがあります。転倒リスクや夜間の見守りなど、生活上の困りごとは症状によって異なります。本人の症状と生活状況を整理し、必要な介護サービスを選ぶことが、本人の暮らしと家族の介護負担を支えることにつながります。

レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症や血管性認知症と並ぶ主要な認知症の一つです。有病割合は調査対象や診断基準によって異なるため、特定の割合や順位だけで病気の多さを判断することはできません。
「レビー小体」は、主にαシヌクレインというタンパク質が神経細胞内に異常に蓄積してできる構造物です。神経学者フリードリヒ・レビーの名にちなんで名付けられ、神経細胞の働きに影響することで認知機能の変動、幻視、パーキンソン症状などにつながります。
レビー小体型認知症の大きな特徴として、年齢や性別による発症率の違いがあります。レビー小体型認知症は高齢になるほど発症しやすく、男性に多いとする報告があります。ただし、年齢や性別だけで発症の有無は判断できないため、認知機能の変動、幻視、動作の変化などがある場合は医療機関に相談することが大切です。
レビー小体型認知症では、αシヌクレインを主成分とする異常なタンパク質の凝集体であるレビー小体が、脳内に蓄積します。レビー小体の蓄積に伴って脳細胞の機能が障害され、認知機能や運動機能に影響が現れると考えられています。
具体的には、レビー小体が大脳皮質や脳幹部などさまざまな部位に広がることで、認知機能の低下やパーキンソン症状など、多彩な症状を引き起こします。レビー小体が発生するメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、遺伝的要因や環境要因などが複雑に絡み合っていると考えられています。
特に、パーキンソン病の既往歴がある方は、レビー小体型認知症を発症するリスクが高くなると言われています。
レビー小体型認知症では、症状が進行とともに変化しますが、日内・日ごとの変動もみられます。以下の表は、経過のなかでみられやすい症状の目安です。
進行段階 | 主な症状 |
初期症状 | 幻視、パーキンソン症状、自律神経症状、レム睡眠行動障害 |
中期症状 | 認知機能障害の進行(記憶障害、見当識障害など) |
後期症状 | パーキンソン症状の悪化、転倒リスクの増加、嚥下機能低下 |
レビー小体型認知症の特徴的な症状として、以下の5つが挙げられます。
幻視
レビー小体型認知症の代表的な症状で、発症初期から現れることが多いです。実際には存在しない人や動物、虫などが見えるという症状です。アルツハイマー型認知症ではあまり見られない症状であり、レビー小体型認知症の診断における重要な手がかりとなります。
パーキンソン症状
手足の震え、筋肉のこわばり、動作の緩慢さ、小刻み歩行、前傾姿勢などが特徴です。これらの症状により、転倒リスクが高まります。
自律神経障害
めまい、立ちくらみ、排尿障害、便秘、異常発汗などの症状が現れます。特に、立ち上がる際に血圧が下がる「起立性低血圧」は、転倒や意識消失の原因となることがあります。
記憶障害
アルツハイマー型認知症と異なり、レビー小体型認知症の初期では記憶障害はあまり目立ちません。しかし、病気の進行とともに記憶障害も現れるようになります。
レム睡眠時行動障害
通常、レム睡眠中は筋肉が弛緩して体が動かなくなりますが、この障害では眠っている間に大声を出したり、暴れたり、足や腕を動かしたりします。レビー小体型認知症の約75%の方に見られる症状です。
注目すべき点として、アルツハイマー型認知症では発症初期から記憶障害が目立ちますが、レビー小体型認知症では幻視やパーキンソン症状が先行し、記憶障害は比較的軽度であることが多いという違いがあります。

現在、レビー小体型認知症を根本的に治療する方法は確立されていません。治療では、認知機能、幻視、パーキンソン症状、睡眠の問題などを和らげ、日常生活を維持することを目指します。薬物療法に加え、運動やリハビリテーション、生活環境の調整、見守りなどの非薬物療法を、症状に合わせて組み合わせます。
治療の主な目標としては以下のようなものが挙げられます。
認知症の進行を遅らせること
幻視やパーキンソン症状などの特徴的な症状を軽減すること
認知症により低下している脳機能や使われていない神経細胞を刺激すること
患者に自信や生きがいを感じてもらうこと
不安を軽減し、安心感を与えること
治療やケアの内容は、医師が本人の症状、生活上の困りごと、服用中の薬を確認して決めます。レビー小体型認知症では、時間帯や日によって症状が変わるため、幻視、転倒、睡眠中の異常行動などが起きた時間や頻度を家族や介護者が記録し、受診時に伝えることが役立ちます。薬の開始・変更や症状の急な悪化は、自己判断で対応せず主治医に相談してください。
薬物療法では、主治医の診察・指示のもとで処方された薬を服用します。患者の症状に応じて、以下のような薬が処方されることがあります。
記憶障害や認知機能障害に対する薬:コリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル、リバスチグミン、ガランタミンなど)
幻視などの精神症状に対する薬:非定型抗精神病薬(少量から開始)
パーキンソン症状に対する薬:レボドパ製剤、ゾニサミドなど
自律神経障害による症状(便秘など)に対する薬
レム睡眠時行動障害に対する薬:クロナゼパムなど(主治医の判断で使用)
レビー小体型認知症の患者の脳内では「アセチルコリン」という神経物質が減少しています。アセチルコリンが減少すると、脳内の情報伝達がうまくいかなくなるため、コリンエステラーゼ阻害薬を用いてアセチルコリンの分解を抑制し、脳内濃度を高める治療が行われます。
ただし、レビー小体型認知症の特徴として、薬に対して過敏に反応しやすいという点があります。特に注意が必要な薬剤としては、睡眠薬、風邪薬、胃腸薬、抗精神病薬、過活動膀胱治療薬などが挙げられます。
薬に過敏に反応した場合、以下のような症状が現れることがあります。
症状の種類 | 症状例 |
身体的症状 | めまい、ふらつき、転倒増加 |
認知機能障害の悪化 | 服用前よりもできないことが増えた |
精神状態の悪化 | イライラの頻度が増えた |
自律神経症状の悪化 | 便秘になった |
パーキンソン症状の悪化 | 身体の動きが硬くなった |
薬物療法を行う際には、これらの副作用に注意し、様子を見ながら治療を進めることが重要です。
非薬物療法では、運動、日常活動、回想法、音楽療法などを通じて、レビー小体型認知症のある人の生活機能や心理的な安定を支えます。
治療法 | 内容 | 効果・目的 |
運動療法 | 散歩、ストレッチなど | パーキンソン症状の緩和、転倒予防 |
日常活動 | 買い物、家事など | 認知機能の維持、生活リズムの安定 |
回想法 | 思い出を話す、会話を楽しむ | 自己肯定感の向上、心理的安定 |
認知機能訓練 | 計算、パズル、トランプなど | 認知機能の維持・改善 |
音楽療法 | 懐かしい音楽を聴く、楽器演奏 | 情緒の安定、コミュニケーション促進 |
日常生活でのケアのポイントとしては、症状ごとに適切な対応が必要です。
【幻視・錯視への対応方法】
否定せず、まずは話をじっくり聴く
不安を解消するような声かけを行う
症状を引き起こしている可能性のあるものを片づける
部屋が暗いと症状が出現しやすくなるため、適度な明るさを保つ
幻視で見えているものが危害を与えないことを伝える
散歩など気分転換を提案する
【睡眠時の異常行動への対応方法】
無理に起こさず、本人や周囲の安全を確保して見守る ベッドを低くし、転倒やけがにつながる障害物を取り除く 異常行動が続く場合やけがの恐れがある場合は、主治医に相談する
ベッドの高さを低くしたり、転倒防止のために障害物を取り除いたりするなどの環境整備を行う
レム睡眠からノンレム睡眠に移行するのを待つ
【うつ症状への対応方法】
否定や叱責をせず、まずは話を聞く
趣味や楽しめる活動を提案する
規則正しい生活リズムを維持する
【パーキンソン症状への対応方法】
転倒リスクを考慮し、歩行を急がせない
突然声をかけて驚かせない
服を引っ張るなどしてバランスを崩させない
介助時は、転倒しても支えられる位置にいる

介護保険サービスを利用するには、原則として要介護認定の申請が必要です。要介護認定では、心身の状態と日常生活で必要な介助を調査し、要支援または要介護の区分を判定します。認定結果は、介護保険サービスの利用限度額の目安になります。レビー小体型認知症では症状が変化するため、認定後も生活上の困りごとが増えた場合は、区分変更申請や更新時の見直しを検討します。
幻視やパーキンソン症状、日内・日ごとの症状の変動は、症状名だけでは生活上の支障が伝わりにくいことがあります。認定調査では、幻視による不安や見守りの必要性、動きにくさによる移動・排泄・着替えへの介助、転倒しそうになる場面などを具体的に伝えます。状態が良い日だけでなく、症状が強い日の頻度と、その日に必要となる介助も伝えてください。
要介護認定の区分は、要支援1・2と要介護1~5の計7段階です。要支援は、生活機能の維持・改善のために支援が必要な状態で、要介護は日常生活で継続的な介助が必要な状態を示します。レビー小体型認知症であっても、病期や診断名だけで要介護度は決まりません。幻視、症状の変動、転倒リスク、移動・排泄・入浴の介助、夜間の見守りなど、日常生活で必要な支援の程度をもとに個別に判定されます。
要介護度は、介護保険サービスに使える月額の支給限度額の目安に関わります。利用するサービスの内容や回数は、本人の生活状況と希望を踏まえてケアマネジャーとケアプランを作成して決めます。要介護認定の申請方法と流れ、認定調査で伝えたいレビー小体型認知症の生活上の困りごとを確認しましょう。
要介護認定を受けるための手順は以下のステップで進められます。
ステップ1:申請の準備と提出
要介護認定の申請は、住んでいる市区町村の介護保険窓口(市役所や区役所など)で行います。レビー小体型認知症の本人が手続きをすることも可能ですが、認知症の症状により困難な場合は、家族や親族が代理で申請することができます。また、成年後見人や地域包括支援センターの職員なども申請を代行できる場合があります。
ステップ2:訪問調査の実施
申請後、市区町村の職員または委託を受けた調査員が、日程を調整して自宅や入院・入所先を訪問します。この調査では、本人の心身の状態を直接確認し、家族などから日常生活の状況についての聞き取りを行います。調査は、全国共通の「認定調査票」を用いて行われ、身体機能や認知機能、日常生活の自立度などの項目について評価されます。
ステップ3:主治医意見書の作成
申請と並行して、市区町村から本人の主治医に対して「主治医意見書」の作成が依頼されます。主治医がいない場合は、市区町村が指定する医師が診察を行います。主治医意見書には、病名、医学的所見、認知症の程度、日常生活の自立度などが記載されます。
ステップ4:一次判定(コンピュータによる判定)
訪問調査の結果は、全国共通のコンピュータプログラムで処理され、「一次判定」が行われます。この段階では、日常生活に必要な介護の手間を数値化し、要介護度の目安が算出されます。
ステップ5:二次判定(介護認定審査会による判定)
一次判定の結果、主治医意見書、特記事項(調査員が記入した特別な状況)をもとに、医療・保健・福祉の専門家で構成される「介護認定審査会」で最終的な判定(二次判定)が行われます。特にレビー小体型認知症のような特徴的な症状を持つ場合、一次判定では正確に評価されないこともあるため、二次判定で調整されることがあります。
ステップ6:認定結果の通知
申請から原則30日以内に、要介護認定の結果が通知されます。通知書には、「非該当」「要支援1・2」「要介護1〜5」のいずれかの区分と、認定の有効期間が記載されます。新規申請の有効期間は3〜12か月、更新申請の有効期間は3〜48か月です。
認定結果に不服がある場合は、結果を知った日の翌日から3か月以内に、都道府県の介護保険審査会へ審査請求できます。レビー小体型認知症の症状が十分に評価されていないと感じる場合は、市区町村の窓口に認定調査の内容や手続きについて相談しましょう。
認定を受けた後は、ケアマネジャー(介護支援専門員)と相談しながら、適切な介護サービスの利用計画(ケアプラン)を作成し、サービスの利用を開始します。レビー小体型認知症の症状は変動しやすいため、状態の変化に応じて区分変更申請を行うことも大切です。
レビー小体型認知症では、症状の種類や変動、日常生活で必要な介助によって要介護度が決まるため、進行段階だけで一律には判断できません。以下は、介護の必要性を考える際の目安です。
症状の進行段階 | 想定される要介護度 | 利用可能な主な施設 |
初期症状(幻視、パーキンソン症状など) | 要支援2〜要介護2 | グループホーム、介護老人保健施設 |
中期症状(認知機能障害の進行) | 要介護2〜3 | グループホーム、介護老人保健施設、介護付き有料老人ホーム |
後期症状(パーキンソン症状の悪化、嚥下機能低下など) | 要介護3〜5 | 特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護付き有料老人ホーム |
要介護度は、病名や症状の有無だけで決まるものではなく、日常生活でどの程度の見守りや介助が必要かを認定調査と主治医意見書で総合的に判断します。レビー小体型認知症では、パーキンソン症状による歩行困難や動作の緩慢さ、転倒リスク、幻視による混乱、認知機能の変動、レム睡眠行動障害が生活に与える影響を具体的に伝えましょう。たとえば、転倒しそうになった場面、幻視で外出や服薬が難しくなった場面、夜間に見守りが必要だった頻度を記録しておくと、調査時に説明しやすくなります。
認定された要支援・要介護度に応じて、介護保険サービスの支給限度額や利用できるサービスが異なります。グループホームは原則として要支援2または要介護1以上の認知症の人が対象で、特別養護老人ホームへの新規入所は原則要介護3以上です。レビー小体型認知症は日内・日ごとの変動があるため、調査時には状態が悪い日の歩行、食事、排泄、服薬、夜間の様子と、家族が行っている支援を具体的に伝えましょう。

レビー小体型認知症の介護では、幻視、日内・日ごとの症状の変動、パーキンソン症状による転倒リスク、睡眠中の異常行動が、必要な見守りや介助の量を変えることがあります。介護サービスを選ぶ際は、本人の症状と生活リズムを共有し、見守り、通院付き添い、身体介護、夜間の支援を状況に応じて調整できるかを確認しましょう。薬の調整や症状への医学的な判断は、主治医に相談してください。
介護保険で利用できる主なサービスを以下の表にまとめました。
分類 | サービス名 | 内容 | 特徴 |
在宅サービス | 訪問介護(ヘルパー) | 自宅に介護スタッフが訪問し、身体介護や生活援助を行う | 身体介護(食事、入浴、排泄など)と生活援助(掃除、洗濯、食事準備など)がある |
通所介護(デイサービス) | 施設に通い、食事や入浴、レクリエーションなどのサービスを受ける | 他者との交流や家族の介護負担軽減になる。午前から夕方までのサービス提供 | |
住宅改修サービス | 手すりの設置や段差解消などの住宅改修費用を助成 | 転倒予防に有効。一般的に20万円までが介護保険で補助される | |
施設サービス | グループホーム | 認知症の方が少人数で共同生活を送る施設 | 要支援2以上が対象。少人数制で家庭的な環境 |
介護老人保健施設 | リハビリテーションを中心とした施設 | 要介護1以上が対象。在宅復帰を目指す方に適している | |
特別養護老人ホーム | 常時介護が必要な方のための施設 | 要介護3以上が原則。待機者が多いことが課題 | |
介護付き有料老人ホーム | 民間が運営する介護サービス付きの住宅 | 終身利用が前提で看取りにも対応している施設が多い |
訪問介護(ヘルパー)では、自宅へ介護スタッフが訪問し、身体介護のほか生活援助までを行います。身体介護では食事、入浴、排泄といった介護を受けることができ、生活援助では食事準備や掃除、洗濯といった内容を代行してもらえます。
通所介護(デイサービス)は、他者との交流を目的としながら施設へ通い、食事や入浴介護サービスを受けることができます。午前中から夕方まで施設で過ごすため、家族は自分の時間を確保することが可能です。
住宅改修サービスでは、パーキンソン症状による転倒リスクを軽減するための手すりや段差解消、玄関スロープの改修費用を市区町村が一部負担します。住宅改修費の支給限度基準額は原則20万円で、自己負担割合に応じて費用の7〜9割が介護保険から支給されます。
レビー小体型認知症では、症状や日常生活への影響に応じて、以下のようなサービスやケア方法を検討します。
レビー小体型認知症の特徴的な症状 | 専門サービスを選ぶ際のポイント |
幻視 | ・認知症専門のデイサービスや専門スタッフがいるサービスを選ぶ |
パーキンソン症状 | ・理学療法士や作業療法士が在籍する施設を選ぶ |
レム睡眠行動障害 | ・夜間の見守りサービスや緊急通報システムを導入する |
自律神経障害 | ・排泄介助や入浴介助が充実したサービスを選ぶ |
レビー小体型認知症では、症状の変動、幻視、転倒リスク、夜間の異常行動などによって必要な支援が変わります。本人の生活状況と家族の負担を具体的に伝え、見守り、付き添い、生活支援、身体介護、夜間支援を必要な時間に組み合わせて検討しましょう。薬の調整などの医療的な判断は、主治医に相談してください。

レビー小体型認知症の介護は、その特有の症状により家族だけで対応することが次第に困難になるケースが少なくありません。幻視やパーキンソン症状、レム睡眠行動障害などの症状は、24時間の見守りや専門的な対応が必要となることがあり、家族の身体的・精神的負担は非常に大きくなります。特に症状が進行すると、転倒リスクの増加や身体介護の必要性が高まり、専門的なケアが求められるようになります。
家族だけで24時間の見守りや介助を続けることが難しくなった場合は、本人の症状、住まいでの安全、家族の就労や健康状態を踏まえて支援体制を見直します。施設入所に加え、在宅で通院付き添い、見守り、家事・生活支援、身体介護、夜間の支援を組み合わせる方法もあるため、次に検討の目安と選び方を確認しましょう。
施設入所を検討すべき主な判断ポイントとしては、まず患者本人の身体状態の変化があります。パーキンソン症状が悪化して転倒が頻繁になった場合や、自力での移動が困難になった場合は施設入所の検討時期です。幻視による混乱や不安が強くなり、一人で過ごすことが危険になった場合も同様です。夜間のレム睡眠行動障害が激しくなり、本人や家族の安全が確保できない状況も重要なサインとなります。
自律神経症状の悪化による排泄介助の増加や、嚥下機能の低下による誤嚥リスクの高まりなど、医療的なケアの必要性が増えたときは、施設入所を含めて支援体制を見直すタイミングです。認知機能の低下で服薬管理が難しくなったり、危険な行動が増えたりした場合も、主治医やケアマネジャーに相談し、在宅で必要な支援を確保できるかを確認します。
介護者側の状況としては、慢性的な睡眠不足や体重減少、持病の悪化といった身体的な変化が見られる場合は注意が必要です。介護うつと呼ばれる精神的な疲弊や、仕事や家庭生活との両立が困難になった場合も、施設入所を検討すべきサインです。
本人の状態や家族の負担が大きくなる前に、施設入所と在宅生活の両方について情報を集めます。施設によっては入所待ちが生じるため、見学や体験入所を早めに検討します。在宅生活を続ける場合は、通院付き添い、見守り、家事・生活支援、身体介護、夜間の支援を必要な時間に組み合わせられるかも確認しましょう。
レビー小体型認知症の方が入所できる施設の種類と特徴は以下の通りです。
施設の種類 | 入所条件 | 特徴 | 適する状態 |
グループホーム | 要支援2以上、認知症の診断あり | 少人数(9人以下)の認知症の方が共同生活を送る。家庭的な環境で認知症ケアに特化 | 認知症の症状はあるが身体機能は比較的保たれている |
介護老人保健施設 | 要介護1以上 | リハビリテーションを中心とした中間施設。医療的ケアも可能 | パーキンソン症状へのリハビリが必要な状態 |
特別養護老人ホーム | 原則要介護3以上 | 常時介護が必要な方のための施設。終身利用が可能 | 重度の介護が必要で、在宅復帰が難しい状態 |
介護付き有料老人ホーム | 施設により異なる(自立〜要介護5まで) | 24時間介護スタッフが常駐。サービス内容や料金は施設により異なる | 経済的に余裕があり、質の高いサービスを希望する場合 |
入所条件の目安は、グループホームが要支援2以上、介護老人保健施設が要介護1以上、特別養護老人ホームが原則要介護3以上です。実際の受け入れ可否は、施設の空き状況、地域の要件、本人の医療・介護ニーズを施設に確認してください。
グループホームは少人数で共同生活を送る認知症対応の施設です。身体介護や医療的ケア、看取りへの対応は施設ごとに異なるため、症状が進行した場合も住み続けられるかを事前に確認してください。介護付き有料老人ホームでも、終身利用や看取りへの対応、医療的ケアの範囲は施設によって異なるため、入居前に確認が必要です。
施設を選ぶ際は、進行段階や費用に加え、症状の日内変動、幻視、転倒リスク、睡眠中の異常行動への対応体制を確認してください。本人の生活を支える家族が担える見守りや通院付き添いの範囲も、選択の基準になります。

レビー小体型認知症の特有症状に対応するには、介護保険外サービスの活用が効果的です。「イチロウ」は24時間対応の訪問介護・看護サービスで、最短当日から利用可能な迅速さが特徴です。
イチロウには「介護コース」と「看護コース」があります。介護コース(日中3,740円/時間〜)では身体介護や家事支援、通院付き添いなどを提供。看護コース(6,600円/時間〜)は医療行為が必要な方向けで、バイタル測定やたん吸引、服薬管理などに対応します。
レビー小体型認知症で特に重要なのが夜間対応です。レム睡眠行動障害などの夜間症状は家族の大きな負担となりますが、イチロウは夜間帯も全サービスに対応しており、家族の休息確保に役立ちます。
介護保険や既存のサービスと併用しながら、必要な支援を柔軟に組み合わせられます。たとえば、幻視による不安が強い日の長時間の見守りや、ペットの世話、庭の手入れなども相談できます。要介護認定の有無や介護度に関わらず利用できるため、認定申請中の方や初期段階の方も利用できます。
料金は時間単位で設定され、必要な時間だけ利用できます。支援後のレポートで、離れて暮らす家族も本人の様子や支援内容を確認できます。症状が変動し、急に見守りや付き添いが必要になった場合も、支援内容や利用時間を相談できます。
レビー小体型認知症は、幻視やパーキンソン症状などの特徴的な症状を持つ認知症の一種です。症状の進行に伴い、介護の負担も増大していきますが、適切な知識と対応、そして必要なサポートを受けることで、患者と家族の生活の質を維持することが可能です。
要介護認定後は、介護保険サービスを利用してさまざまな支援を受けられます。在宅生活を続ける場合は、症状や家族の状況に合わせて、通院付き添い、見守り、家事支援、身体介護、夜間の支援を組み合わせる方法もあります。施設への入居も選択肢の一つです。
レビー小体型認知症の特性を理解し、それに適した介護サービスや施設を選ぶことが、患者本人と家族の負担軽減には欠かせません。特に、幻視への対応やパーキンソン症状による転倒予防、レム睡眠行動障害への対策は重要なポイントとなります。
介護保険の認定前や認定待ち、退院直後、家族が急に対応できない場合には、イチロウへ相談できます。イチロウでは、家事・生活支援、見守り、通院付き添い、身体介護、夜間の支援を必要な時間だけ組み合わせられ、既存の介護保険サービスや医療サービスとの併用も可能です。ケアコンシェルジュが生活状況と利用中のサービスを整理し、本人と家族に合う支援を設計します。
レビー小体型認知症の介護では、要介護度を病名だけで一律に見込むことはできません。幻視、症状の変動、転倒リスク、睡眠中の異常行動が日常生活に与える影響を踏まえ、認定調査で伝える内容や介護の方法を検討する必要があります。ここでは、こうした症状への対応、アルツハイマー型認知症との違い、家族介護が難しくなった場合の選択肢、介護保険外サービスの活用について、よくある質問にお答えします。
ここでは、レビー小体型認知症の介護に関してよく寄せられる質問についてお答えします。
レビー小体型認知症だからといって、要介護度を一律に判断することはできません。認定では、食事、排泄、入浴、移動などの日常生活でどの程度の介助が必要か、認知機能の低下や見守りがどのくらい必要かが確認されます。症状が日内・日ごとに変動する場合は、調査時の様子だけでなく、幻視、転倒、歩行の困難、夜間の異常行動など、状態が悪い時に生活で起きる困りごとと必要な介助を具体的に伝えましょう。
アルツハイマー型認知症では、初期から記憶障害が目立つことが多い一方、レビー小体型認知症では、認知機能や注意力が日内・日ごとに変動することがあります。レビー小体型認知症では、具体的な幻視、パーキンソン症状(手足の震え、筋肉のこわばり、歩行困難)、レム睡眠行動障害(眠っている間に大声を出したり暴れたりする)もみられます。めまい、立ちくらみ、排尿障害などの自律神経障害が起こることもあります。症状の現れ方には個人差があるため、幻視、転倒、睡眠中の行動、日常生活での変化を具体的に記録し、医師に相談することが大切です。
幻視があっても、見えている内容を頭から否定せず、本人が何を見てどの程度不安を感じているかを落ち着いて聞きます。本人や周囲に危険がないかを確認し、「一緒に確認しましょう」と声をかけて安心できる場所へ誘導してください。照明を整え、影に見えやすい物を片付けるなど、見間違いが起きにくい環境をつくることも役立ちます。症状が急に強くなった、頻繁に起こる、強い不安や生活上の支障がある場合は、薬の自己判断での変更はせず、主治医に相談してください。
レビー小体型認知症では、介護保険サービスだけでは対応が困難な場面が多く発生します。特に夜間のレム睡眠行動障害や突発的な幻視による不安など、24時間の見守りや柔軟な対応が必要な症状があります。イチロウのような介護保険外サービスは、夜間帯も含めた24時間対応が可能で、症状の変動に合わせた臨機応変なケアを提供できます。また、介護保険では制限のある長時間の見守りや、要介護認定を受けていない初期段階の方でも利用できるメリットがあります。家族の介護負担軽減と本人の安全確保のため、介護保険サービスと組み合わせて活用することで、より充実した介護体制を構築できます。
