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介護にまつわるお役立ちコラム

「親に訪問介護が必要かも」と思っても、制度の複雑さや「できること・できないこと」の境界線に戸惑う方は少なくありません。また、2024年度の報酬改定を経て、2026年現在は選び方や費用感も変化しています。
本記事では【2026年最新版】として、訪問介護の基本から生活援助を含む「サービス可否一覧」、家計に直結する費用シミュレーションまで徹底解説します。
最後まで読めば、公的サービスの枠組みを正しく理解し、保険だけではできないことを自費サービスでどう補うべきかが明確になります。ご本人と家族の負担を減らす、最適な介護の形を一緒に見つけていきましょう。

訪問介護は、住み慣れた自宅での生活を維持するために欠かせない、公的なサポートの柱です。しかし、いざ利用しようと思っても「誰が対象なのか」「どのような手順で申し込めばいいのか」など、全体像が見えにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。
訪問介護には、国の制度に基づき生活援助や身体介護を提供する「保険内サービス」と、制限なく柔軟に利用できる自費サービス(保険外サービス)の2種類があり、それぞれの特徴を理解しておくことが賢い活用の第一歩となります。
ここでは、訪問介護の仕組みや対象者、保険制度でできること・できないことの違い、そして利用開始までの流れについて分かりやすく解説します。
訪問介護とは、介護福祉士やホームヘルパーが利用者の自宅を直接訪問し、食事や入浴の介助(身体介護)や、掃除・洗濯といった家事(生活援助)などを行うサービスです。住み慣れた家で、その人らしく自立した生活を続けられるようサポートすることを目的としています。
訪問介護には、大きく分けて「保険内サービス」と「自費サービス(保険外サービス)」の2種類があります。
サービス種別 | 自己負担額 | 特徴 |
保険内サービス | 1〜3割 | 費用を抑えられるが、制度上できることに厳格なルールがある |
自費サービス | 全額自己負担 | 費用は高くなるが、保険ではできないことにも柔軟に対応可能 |
まずは介護保険の利用を基本としつつ、保険内の生活援助などでは対応しきれない「急な予定変更」や「きめ細かな要望」が生じた際に、自費サービスを組み合わせることで、ご家族の負担を大きく軽減できるでしょう。
介護保険を適用して訪問介護を利用できるのは、原則として「要介護1〜5」の認定を受けた方です。日常生活において生活援助や身体介護などの介助が、継続的に必要な状態を指します。
認定状況によって、窓口や提供される「できることの範囲」が以下のように分かれます。
要介護1〜5の方:介護保険の「訪問介護」が利用可能。
要支援1・2の方:自治体による「訪問型サービス」が利用可能。ただし、介護予防を目的とするため、利用回数や生活援助の内容に制限あり。
「どのサービスが自分に合っているのか」「保険内ではできないことがあるのでは?」と迷う場合は、お住まいの地域の「地域包括支援センター」へ相談してみましょう。
認定前であっても、今後の進め方や自費サービスの併用についてアドバイスをもらうことができます。
介護保険で訪問介護を開始するまでは、以下の6つのステップを踏む必要があります。
申請から開始までは一定の期間を要するため、「保険内でできること」を早めに確認し、余裕を持って行動することが大切です。
申請: 市区町村の窓口で「要介護認定」の申請
認定調査: 調査員が自宅を訪問し、心身の状態や生活援助が必要な範囲を確認
判定: 審査を経て、約1ヶ月程度で認定結果(要介護度)が届く
ケアプラン作成: ケアマネジャーと相談し、具体的な支援計画を立案
契約: 訪問介護事業所を選び、利用契約を締結
開始: ケアプランに沿ってサービス開始
もし申請の結果を待つ間や、認定後に保険の枠内だけでは不足があると感じた場合は、早めに自費サービスの併用をケアマネジャーに相談してみるのも一つの手です。

訪問介護で受けられる支援は、大きく分けて「身体介護」と「生活援助」の2種類です。
介護保険を適用する場合、これらは「利用者の自立支援」に直接つながる内容に限定されています。そのため、家族のための家事や娯楽のための外出などは、原則として保険制度上できないこととなる点に注意が必要です。まずは訪問介護で何が「できること」にあたり、何が頼めないのか、その具体的な境界線を詳しく見ていきましょう。
なお、保険内ではできないことについては、全額自己負担の自費サービスを組み合わせることで、より柔軟な生活サポートが可能になります。
身体介護は、利用者の身体に直接触れて行う介助全般を指します。単に身の回りのお世話をするだけでなく、本人の能力を活かした「自立支援」が訪問介護の大きな目的です。
訪問介護でできること(保険内サービス)
排泄・入浴介助: トイレの介助やおむつ交換、入浴やシャワーのサポート
食事・着替え: 食事の介助や、外出・就寝に伴う衣類の着脱
移動・移乗: 車椅子への移乗や、歩行の付き添い
通院等の乗降介助: 通院時の車両への乗り降りのサポート
自費サービスならできること(保険外)
大切な行事への参加: お孫さんの結婚式への参列や、ご家族とのお墓参り、数年ぶりの同窓会への付き添い
娯楽・リフレッシュ: デパートでのデパ地下巡りや趣味の観劇、お花見などの散歩の同行
安心のための見守り: ご家族の出張や入院中の長時間の見守り、夜間の定期的な巡回・安否確認
保険内では「日常生活に必須ではない」とされる、長時間の見守り、趣味の外出への付き添い、冠婚葬祭への同行などが可能になります。
生活援助は、掃除や調理などの家事を代行するサービスです。保険適用の場合「本人が一人で暮らすために最低限必要な家事」に厳格に制限されており、家族やペットのための家事は「保険制度上できないこと」に含まれます
訪問介護でできること(保険内サービス)
本人のための家事: 居室の掃除、調理、衣類の洗濯、生活必需品の買い物
自費サービスならできること(保険外)
公的な生活援助では、ルール上対応が難しい以下のような幅広いニーズにも柔軟に応えられます。
家族・共有範囲の家事: 家族分の調理・掃除、来客対応
日常の範囲を超える家事: 庭の草むしり、ペットのお世話、大掃除、おせち作り
原則として、家族が同居している場合は「家族が家事を行える」とみなされ、保険による生活援助の利用は制限されるのが一般的です。この「制度の壁」を埋め、家族の負担を直接軽減できるのが、自費サービスの役割です。
ヘルパーは医師や看護師ではないため、法律により「医療行為」は禁止されています。ただし、安全性が高いと判断された一部のケアのみ、保険内・外を問わず「医療行為ではないもの」として対応が認められています。
訪問介護でできること(保険内サービス)
健康チェック: 体温測定、自動血圧測定器での計測
日常のケア: 爪切り(異常がない場合)、耳掃除、湿布貼り、点眼
服薬サポート: 薬の飲み忘れ確認、一包化された薬の服用介助
訪問介護ではできないこと(医療行為)
専門処置: インスリン注射、点滴管理、経管栄養、床ずれの処置、※たんの吸引(※一定の研修を受けたヘルパーを除く)
医療行為に該当するものは、保険外の自費サービスであってもヘルパーは対応できません。その場合は、訪問介護ではなく「訪問看護」など、医療専門職の手を借りる必要があります。
訪問介護を検討する際、多くの方が「どこまでがヘルパーさんの仕事なの?」という疑問を抱かれます。介護保険はあくまで「ご本人の自立」を支えるための制度。そのため、ご家族へのサポートや趣味の時間は、残念ながら保険制度上できないことに分類されてしまいます。
迷ったときの判断基準として、以下の比較表を活用してみてください。
訪問介護サービス比較表
項目 | 介護保険(保険内) | 保険外(自費) | 備考 |
本人以外の食事・掃除 | ×不可 | 〇対応可能 | 保険内は「本人のみ」が原則 |
窓拭き・換気扇掃除 | ×不可 | 〇対応可能 | 保険内は「日常の掃除」のみ |
おせち等の特別調理 | ×不可 | 〇対応可能 | 保険内は「日常の食事」のみ |
ペットの世話・散歩 | ×不可 | 〇対応可能 | 散歩や餌やりも自費ならOK |
趣味・娯楽の付き添い | ×不可 | 〇対応可能 | 買い物、墓参り、観劇など |
預貯金の出し入れ | ×原則不可 | ×原則不可 | トラブル防止のため制限あり |
インスリン等の医療行為 | ×不可 | ×不可 | 訪問看護などの専門職が担当 |
お金の管理(預貯金の出し入れ等)について
トラブル防止のため、カードの預かりや現金引き出しは、保険内・自費サービスを問わず、原則として訪問介護ではお受けできません。
支払いや通帳管理に不安がある場合は、訪問介護ではなく以下の専門制度の活用を検討しましょう。
日常生活自立支援事業: 社会福祉協議会による支払い代行など
成年後見制度: 法的に財産を守る仕組み

高齢者が住み慣れた自宅で自分らしく暮らし続けるためには、相性の良い事業所選びが欠かせません。ここでは、サービス選びの際に役立つ情報源や、確認すべきポイントについて解説します。
訪問介護を利用する際は、まずは担当のケアマネジャーに相談しましょう。介護の専門家であるケアマネジャーは、利用者や家族の希望を丁寧に汲み取り、「保険制度でできること」を最大限に活かしたケアプランを作成してくれます。
選定のアドバイス: 事業所の運営状況や、実際に生活援助などを利用している人の評判など、現場レベルの情報を提供
良質なサービスへの鍵: 信頼できるケアマネジャーと連携することが、納得のいく訪問介護事業所選びの近道
まずは「どんな暮らしをしたいか」という理想を、率直にケアマネジャーへ伝えてみることが大切です。もし公的な枠組みを超える要望がある場合は、この段階で自費サービスの活用についても意見を聞いておくと、スムーズな支援体制が築けます。
全国の介護事業所の情報を閲覧できるウェブサイト「介護サービス情報公表システム」も積極的に活用しましょう。
確認できる内容: 訪問介護サービスの詳細、具体的な料金体系、職員の有資格者数などの体制
比較検討のツール: 複数の事業所を客観的なデータで比べる際に役立つ
ただし、データはあくまで判断材料の一つです。特に「保険内でできること」の範囲はどの事業所も共通ですが、実際の対応力や雰囲気は異なります。最終的には実際の見学やスタッフとの面談を通じ、事業所の雰囲気や方針を直接確かめるようにしましょう。
実際にサービスを利用している人から評判を聞くことも、非常に有効な手段です。数値やパンフレットだけでは見えない「生の声」を集めてみましょう。
情報源: 知人、近隣の方、地域包括支援センターの職員など
チェックすべき点:サービスの時間や頻度は適切か、生活援助の際にケアプランに基づいた適切な支援が行われているか、スタッフの対応は丁寧か
複数の事業所を比較することで、保険内ではできないことをどうカバーしているかなど、ご自身の家庭に最も合ったサービスが見極めやすくなります。
訪問介護はプライベートな空間である「自宅」で行われるため、利用する本人が安心してサービスを受けられる環境作りが何より重要です。
希望の確認: ヘルパーの年齢、性別、人柄など、本人のこだわりを事前に共有
相性のチェック: サービス開始前に「顔合わせ」の機会を設け、本人がリラックスして接せられるかを確認
本人の納得感が、その後のスムーズな介護生活を支える土台となります。
介護の状況は一定ではありません。
利用開始時は軽度でも、将来的に心身の状態が変化していくことを念頭に置く必要があります。
柔軟な対応: 状態に合わせてサービス内容をスムーズに変更できる事業所を選定
先を見据えたチェック: 生活援助(家事)がメインであっても、将来の身体介護(入浴・排泄介助等)にも対応できるかを確認
まずは、先を見据えた選択をすることが大切です。自費サービスの情報を事前に備えておけば、保険でできないことが増えても慌てず、長きにわたって在宅生活を続けられます。

納得のいく事業所選びは、利用者や家族の安心に直結します。契約前に以下のポイントを確認し、自分たちに合った信頼できる訪問介護のパートナーを見極めましょう。
まずは、提供されるサービスの詳細とコストが明確であるかを確認します。
料金体系や「できること」の範囲が曖昧だと、利用開始後に追加費用が発生したり、期待していた支援が受けられなかったりするトラブルに繋がりかねません。事業所の規模や専門資格を持つスタッフの充実度も、安定したサポートを受けるための重要な指標となります。
料金表の提示: 基本料金だけでなく、早朝・夜間加算やキャンセル料が明記された料金表があるか
日割り計算の有無: 月の途中で利用開始・終了する場合、日割り計算が適用されるか
スタッフ体制: スタッフの総数や、常勤・非常勤の割合は適切か
専門性: 介護福祉士などの有資格者がどのくらい在籍しているか
自宅というプライベートな空間を任せるため、スタッフの人間性や柔軟性も重要な指標です。ヘルパーは生活援助を通じて生活の奥深くまで立ち入る存在だからこそ、単なる技術だけでなく、利用者本人の気持ちに寄り添う態度が求められます。
また、身体状況や生活リズムの変化に合わせて、どこまで柔軟に担当者や内容を調整してくれるかも確認しておきましょう。
マナーと態度: スタッフの言葉遣いや態度は丁寧で、信頼できるか
相性の考慮: 利用者の希望に応じたヘルパーの変更や、固定の相談が可能か
実行力: ケアプランに沿った適切なサービスが、形骸化せず実行されているか
「もしも」の時にどう動いてくれるかを知ることで、大きな安心感が得られます。介護の現場では、急な体調変化や家族の不在など、「保険制度上できないこと」への対応が必要になる予想外の事態が起こることは珍しくありません。万が一の際の連絡網や、不満を感じたときの相談窓口が確立されている事業所は、責任を持って運営されている証拠といえます。
急な変更への対応: 緊急時や予定変更が必要な際、連絡体制や対応方法が明確か
苦情解決の仕組み: 不満があった際の相談窓口と、解決までのフローが示されているか
損害賠償: 万が一の事故や破損に備え、賠償責任保険に加入しているか

訪問介護は在宅介護の柱となるサービスですが、活用にあたっては利点と注意点の両面を正しく理解しておく必要があります。ここでは、利用者が得られるメリットと、事前に知っておくべきデメリット、そして気になる費用面について解説します。
最大の利点は、「住み慣れた環境」で自分らしい生活を継続できることです。施設入所のように環境が激変するストレスがなく、認知症の方でも心理的な安定を保ちやすくなります。
本人の負担軽減: 外出や移動の必要がなく、体力の消耗を抑えながら個別のケアが受けられる
経済的な優位性: 施設への入居や通所介護(デイサービス)と比較して、「保険内でできること」を選べば利用料金を低く抑えやすい
きめ細かな支援: 集団ではなく「1対1」の関わりであるため、本人のペースや好みに合わせた柔軟な対応が期待できる
一方で、在宅ならではの制約や、プライバシーに関する課題も存在します。
利用時間・回数の制限: 介護保険の範囲内では、頻繁な訪問や長時間の見守りは「制度上できないこと」とされており、家族のサポートが前提
心理的な抵抗感:「自宅に他人が入る」ことに対し、利用者本人や家族がストレスや緊張を感じる場合がある
住環境の整備が必要: 自宅が介護を想定した作りでない場合、安全確保のために手すりの設置や段差解消などのバリアフリー改修が必要になる
訪問介護の料金は、要介護度によって一律に決まるのではなく、「どのようなケアを何分受けるか」の積み上げ(従量課金)で決まります。2024年度の報酬改定に基づいた、1回あたりの自己負担目安(1割負担の場合)は以下の通りです。
【1回あたりの自己負担目安(1割負担の場合)】
※1単位を約10円として換算した基本報酬の目安です。
身体介護(20分以上30分未満): 約250円〜
身体介護(30分以上1時間未満): 約400円〜
生活援助(20分以上45分未満): 約180円〜
生活援助(45分以上): 約220円〜
要介護度で変わるのは料金自体ではなく、保険でまかなえる「1ヶ月の利用限度額」です。度数が高いほど、多くの回数や長い時間のサービスを保険内で利用できます。
なお、実際の請求額には地域差や処遇改善加算などが上乗せされるため、基本料金より1〜2割ほど高くなるのが一般的です。

「介護保険のサービスだけでは、やりたいことが十分にできない」と感じている方には、オーダーメイド型の民間訪問介護サービス「イチロウ」がおすすめです。
イチロウならできること
公的な訪問介護の枠組みでは対応が難しい、以下のような幅広いご要望に、自費サービスとして柔軟にお応えします。
ご家族のサポート: 利用者本人だけでなく、同居するご家族分の食事作りや洗濯といった生活援助の拡張
住まいのケア: 庭の手入れ、窓拭き、換気扇の掃除といった「保険内ではできないこと」とされる大掃除
ペットのお世話: 大切な家族であるペットの散歩や餌やり
急な対応: 急な予定変更やスケジュール調整にも、24時間365日臨機応変に対応
自費サービスのご利用料金
料金体系は地域により異なりますが、東京都の場合は1時間3,190円(税込)〜となります。保険内の生活援助などと比較すると自己負担額は上がりますが、その分「自分らしい生活」を叶えるための自由なプランニングが可能です。日々の「ちょっとした困りごと」の解決に、ぜひ活用を検討してみてください。
訪問介護は、住み慣れた自宅での生活を支え、利用者一人ひとりの尊厳を守るための大切なサービスです。利用者の希望に寄り添ったケアプランを作成することで、本人も家族も安心して充実した日々を過ごせるでしょう。
適切な事業者を選び、将来的な心身の変化も見据えたサポートを受けるためには、以下のポイントを意識することが大切です。
ケアマネジャーと相談し、生活援助などの質や本人との相性を見極める
利用者本人の意向を尊重し、保険内でできることを軸に納得感のあるサービス利用を検討する
自費サービス(イチロウ)などを組み合わせ、「保険内ではできないこと」にあたる細かなニーズを補う
訪問介護は、単なる家事や介助の代行ではなく、住み慣れた場所で「自分らしい暮らし」を続けるためのパートナーです。まずはケアマネジャーに今の困りごとを相談し、より豊かで安心できる在宅介護への一歩を踏み出してみませんか。