介護にまつわるお役立ちコラム

看取り介護とは?ターミナルケアとの違いやメリット・デメリット、看取り介護合算などを解説

2024年07月23日

看取り介護は、人生の最終段階にある方々とその家族にとって重要な支援です。本記事では、看取りの定義から始まり、緩和ケアやターミナルケアとの違い、必要な対応、場所ごとのメリット・デメリット、さらには介護保険サービスの看取り介護合算について詳しく解説します。

 

在宅での看取りを希望する人が増えている現状も踏まえ解説しているため、本人と家族にとって最適な選択肢を見つける手助けとなるでしょう。

 

1看取りとは

看取りは、人生の最終段階にある方に寄り添い、尊厳を持って生涯を閉じられるようサポートすることを指します。元々は病人の世話や看病を意味していましたが、現在では人生の終末期における介護や支援を意味する場面が多くなっています。

 

看取りの本質は、医療的な処置ではありません。その人らしい最期を迎えられるよう心身両面からサポートし、痛みや不快な症状を和らげつつ、残された時間を充実したものにするための援助を行います。家族や親しい人々との時間を大切にし、本人の望む形で最期の時を過ごせるよう配慮します。

 

看取りが行われる場所は、病院や介護施設だけではありません。近年では、住み慣れた環境で最期を迎えたいという希望が増えており、在宅での看取りも注目されています。ただし、24時間体制での介護が必要となるため、家族の負担も大きくなります。

 

看取りにおいては、本人の意思を尊重し、無理な延命治療は行わないことが基本です。代わりに、身体的な苦痛を緩和し、精神的な安らぎを得られるようなケアを中心に行います。具体的には、清潔保持や体位変換などの日常的なケアに加え、傾聴や寄り添いなどの精神的サポートも重要な要素です。

 

また、看取りは本人だけでなく、家族へのケアも含みます。死を受け入れ、別れを迎える準備をする家族の心のケアも、看取りの重要な側面です。

 

看取りは、人生の最終章を穏やかに、その人らしく締めくくるための大切なプロセスです。医療や介護の専門家、家族、そして本人が協力し合い、最期まで尊厳ある生活を支援することが、看取りの本質と言えるでしょう。

2看取り介護・緩和ケアやターミナルケアとの違いを比較

看取り介護、緩和ケア、ターミナルケアは、いずれも人生の最終段階にある方へのケアを指しますが、それぞれに特徴があります。

 

看取り介護は、医療行為を中心としない生活支援に重点を置いています。本人の尊厳を守りながら、日常生活の質を維持し、穏やかな最期を迎えられるようサポートします。家族や親しい人々との時間を大切にし、精神的な面でのケアも重要です。

 

緩和ケアは、生命を脅かす疾患による苦痛を和らげることを目的としています。病気の診断時から始められ、治療と並行して行われることが特徴です。身体的な苦痛だけでなく、精神的、社会的、スピリチュアルな苦痛にも対応し、患者とその家族のQOL(生活の質)の向上を目指します。

 

ターミナルケアは、終末期医療とも呼ばれ、死が避けられないと判断された段階で行われる医療を中心としたケアです。痛みや不快な症状を緩和しつつ、残された時間をより良く過ごせるよう支援します。医療的なアプローチが中心となりますが、心理的・社会的なサポートも含まれます。

 

以下の表で、これら3つのケアの特徴、メリット、デメリットを比較します。

看取り介護緩和ケアターミナルケア
特徴生活支援中心、医療行為は最小限診断時から開始可能、治療と並行終末期に焦点、医療中心
メリット自然な形での看取り、家族との時間確保早期からの包括的ケア、QOL向上専門的な症状管理、急変時の対応
デメリット医療対応に限界あり長期的な支援が必要過度な医療介入の可能性

この比較から分かるように、それぞれのケアには独自の特徴とアプローチがあります。個々の状況や希望に応じて、最適なケアを選択することが重要です。また、これらのケアは相互に補完し合うものであり、状況に応じて柔軟に組み合わせることで、より充実したサポートが可能となります。

 

看取り介護、緩和ケア、ターミナルケアのいずれを選択するにせよ、本人の意思を最大限に尊重し、その人らしい最期を迎えられるようサポートすることが最も大切です。家族や医療・介護チームが協力し、綿密なコミュニケーションを取りながら、個々のニーズに合わせたケアを提供することが求められます。

在宅での看取りを希望する人も増えている

近年、住み慣れた自宅で最期を迎えたいと考える人が増加しています。内閣府が実施した「高齢者の健康に関する意識調査」によると、55歳以上の高齢者の約55%が、完治が見込めない病気の場合に自宅で最期を迎えたいと回答しています。

 

この傾向は、人々が自分らしい最期を迎えたいという願いの表れと言えるでしょう。自宅という慣れ親しんだ環境で、家族や思い出に囲まれながら生涯を閉じることへの希望が高まっているのです。

 

しかし、実際には様々な課題があり、在宅での看取りを実現することは容易ではありません。24時間体制での介護が必要となるため、家族の負担が大きくなります。また、医療的なサポートを受けにくい場合もあります。

 

そのため、在宅での看取りを希望する場合は、訪問介護サービスや在宅医療の利用、家族のサポート体制の整備など、綿密な準備が必要となります。地域の医療・介護資源を活用し、多職種連携のもとで看取りを行うことが重要です。

 

在宅での看取りは、本人の希望を尊重しつつ、家族の負担も考慮しながら慎重に検討する必要があります。それぞれの状況に応じて、最適な看取りの形を選択することが大切です。

 

3看取り介護で必要な対応

看取り介護では、本人の尊厳を守りながら、身体的・精神的な苦痛を和らげ、穏やかな最期を迎えられるよう総合的なサポートが求められます。

 

ここでは、看取り介護において重要な3つの側面、すなわち身体的ケア、精神的ケア、そして家族へのサポートについて解説します。

身体的なケア

看取り介護における身体的ケアは、本人の苦痛を軽減し、可能な限り快適に過ごせるようサポートすることが目的です。医療行為は最小限に抑えつつ、日常生活の質を維持するための支援が中心となります。

 

具体的には、栄養と水分補給のサポートが重要です。食事や水分摂取が難しくなった場合でも、本人の状態に合わせて適切な栄養と水分を提供します。排泄ケアも欠かせません。おむつ交換や排泄介助を行い、清潔さと快適さを保ちましょう。

 

口腔ケアも重要な要素です。口腔内を清潔に保つことで、感染予防と快適さを維持します。また、清拭や入浴介助を通じて体を清潔に保ち、気分転換を図ります。

 

褥瘡(床ずれ)の予防とケアも大切です。体位変換や適切な寝具の使用により、褥瘡を予防します。痛みや不快感の緩和にも注意を払い、医師の指示のもと、適切なケアを行いましょう。

 

室内環境の整備も忘れてはいけません。適切な温度、湿度、照明を保ち、快適な環境を整えることで、より穏やかな時間を過ごせるようサポートします。

 

これらのケアを通じて、身体的な苦痛を最小限に抑え、本人が可能な限り快適に過ごせるよう支援します。

 

精神的なケア

看取り介護における精神的ケアは、本人の不安や孤独感を軽減し、心の安らぎを提供することを目的としています。人生の最終段階にある方の心に寄り添い、その人らしさを大切にしながらサポートすることが重要です。

 

まず、傾聴と共感が大切です。本人の思いや不安に耳を傾け、共感的な態度で接することで、心の負担を軽減します。継続的なコミュニケーションも欠かせません。日常的な会話を通じて信頼関係を築き、安心感を提供します。

 

思い出の共有も効果的です。写真や思い出の品を通じて人生を振り返る機会を設けることで、その人の人生の意味や価値を再確認できます。音楽や読み聞かせなども心を癒す良い方法です。好みの音楽を聴いたり、本を読み聞かせたりすることで、心に安らぎをもたらします。

 

スキンシップも重要な要素です。手を握ったり、やさしく触れたりすることで、言葉以上に安心感を与えることができます。また、宗教的・スピリチュアルなニーズへの対応も忘れてはいけません。本人の信仰や価値観を尊重し、必要に応じて宗教者との面会を手配するなど、柔軟な対応が求められます。

 

プライバシーの確保も精神的ケアの一環です。個室や仕切りを使用し、落ち着いて過ごせる環境を整えることで、本人の尊厳を守ります。

 

これらのケアを通じて、本人が心の安らぎを得られるよう支援し、その人らしい最期を迎えられるようサポートします。

家族へのサポート

看取り介護において、家族へのサポートも非常に重要な要素です。大切な人の最期に立ち会う家族は、身体的にも精神的にも大きな負担を抱えています。そのため、家族の不安や悲しみに寄り添い、適切なサポートを提供することが必要です。

 

まず、情報提供と説明が重要です。現在の状態や今後予想される変化について、分かりやすく説明することで、家族の不安を軽減し、心の準備を助けます。また、意思決定のサポートも欠かせません。治療や介護の方針について、家族が適切に判断できるよう情報を提供し、相談に乗ります。

 

介護方法の指導も大切です。家族が安心して介護に参加できるよう、具体的な介護方法を指導します。これにより、家族は自信を持って介護に携わることができます。

 

心理的サポートも重要な要素です。家族の不安や悲しみに耳を傾け、精神的な支えとなることで、家族の負担を軽減します。また、レスパイトケアの提案も効果的です。家族の休息のため、一時的に介護を代替するサービスを紹介することで、家族の疲労を軽減します。

 

看取り後のグリーフケアも忘れてはいけません。グリーフケアとは、大切な人を亡くした悲しみや喪失感に寄り添い、立ち直る家庭を支援することを指します。家族の悲嘆に寄り添い、必要に応じて専門的なサポートにつなげることで、家族が新しい生活に適応できるよう支援します。さらに、看取り後の各種手続きについても情報提供し、必要に応じて支援することで、家族の負担を軽減します。

 

これらのサポートを通じて、家族が安心して看取りに臨め、大切な人との最後の時間を有意義に過ごせるよう支援しましょう。また、看取り後も家族が新しい生活に適応できるよう、継続的なフォローアップを行うことが大切です。

4看取り介護を行う場所ごとのメリット・デメリット

看取り介護は、病院、介護施設、在宅など、様々な場所で行えます。それぞれの環境には独自の特徴があり、メリットとデメリットが存在します。

 

ここでは、各場所での看取り介護について詳しく見ていきましょう。本人の希望や家族の状況、医療ニーズなどを総合的に考慮し、最適な場所を選択することが重要です。

病院で看取り介護を行うメリット

病院での看取り介護は、医療的なサポートが充実している点が最大のメリットです。専門的な医療機器が整っており、急変時にも迅速な対応が可能です。医師や看護師が24時間体制で常駐しているため、症状の変化にも素早く対応できます。

 

また、痛みのコントロールや症状緩和のための処置を適切に行えることも大きな利点です。高度な医療技術を駆使して、苦痛を最小限に抑えることができます。

 

さらに、家族の身体的・精神的負担が比較的軽減されるのも特徴です。介護の主な部分を医療スタッフが担当するため、家族は本人との時間を大切に過ごすことに集中できます。

 

一方で、病院での看取りにはデメリットもあります。まず、医療行為がないと入院できないため、対応可能な病院が限られる可能性があります。また、病院という環境上、プライバシーの確保が難しく、家族との時間も制限されがちです。

 

さらに、緊急度の高い患者が優先されるため、十分な看護や介護が受けられない場合もあります。病院特有の無機質な雰囲気も、本人や家族にとってストレスになる可能性があります。

介護施設で看取り介護を行うメリット

介護施設での看取り介護は、医療と生活支援のバランスが取れている点が大きな特徴です。看護師が常駐している施設では、ある程度の医療行為が可能で、緩和ケアも期待できます。

 

また、介護のプロフェッショナルが24時間体制でケアを提供するため、家族の介護負担が大幅に軽減されます。家族は面会時に本人との大切な時間を過ごすことに集中できます。

 

さらに、介護施設は生活の場であるため、病院よりも落ち着いた雰囲気の中で最期を迎えられます。他の入居者との交流も可能で、社会性を維持しやすい環境です。

 

一方で、介護施設での看取りにもデメリットがあります。まず、看取りケアができる施設が限られているため、希望する施設に入居できない可能性があります。また、病院に比べて専門的な医療行為には限界があり、状態が急変した場合は病院へ搬送される可能性もあります。

 

費用面でも、介護保険サービスでカバーされない部分は自己負担となるため、経済的な負担が大きくなる可能性があるのを理解しておきましょう。

在宅で看取り介護を行うメリット

在宅での看取り介護の最大のメリットは、住み慣れた環境で最期を迎えられることです。本人にとって心地よい空間で、家族や親しい人々に囲まれながら過ごせるからです。

 

また、時間や面会者の制限がないため、家族や友人と自由に時間を過ごせます。本人のペースに合わせた生活リズムを維持しやすく、その人らしさを最大限に尊重した看取りが可能です。

 

さらに、在宅医療や訪問看護を利用することで、ある程度の医療的ケアも受けられます。本人や家族の希望に沿った柔軟なケアプランを立てやすいのも利点です。

 

一方で、在宅での看取りには課題もあります。最大の課題は、家族の介護負担が大きくなる点です。24時間体制での介護が必要となるため、家族の身体的・精神的負担は相当なものになります。

 

また、専門的な医療ケアが難しい場合もあります。急変時の対応に不安があったり、痛みのコントロールが十分にできない可能性もあります。

 

さらに、在宅医療と介護サービスを24時間体制で受けられる環境を整えるには、綿密な準備と調整が必要です。地域によっては、必要なサービスが十分に整っていない可能性もあります。

 

在宅での看取りを選択する場合は、家族の介護力や地域の医療・介護資源を十分に検討し、必要なサポート体制を整えることが重要です。

5

看取り介護合算は、介護保険制度において、人生の最終段階にある方へのケアの質を向上させるために設けられた仕組みです。看取り介護を行う事業者に対して追加の介護報酬が支払われます。

 

これは、質の高い看取り介護を提供するための人員配置や環境整備を促進することを目的としています。看取り介護合算の対象となる事業者や満たすべき基準について、詳しく見ていきましょう。

看取り介護合算の対象事業者

看取り介護合算の対象となる事業者は、以下の通りです。

  • 特別養護老人ホーム
  • グループホーム
  • 特定施設入居者生活介護(介護付き有料老人ホーム、介護付きケアハウス、養護老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅)

これらの施設は、日常生活の支援と医療的ケアを組み合わせて提供できる環境にあります。特別養護老人ホームは、要介護度の高い高齢者を対象とした施設で、24時間体制の介護サービスを提供しています。グループホームは、認知症の方を対象とした小規模な居住型施設で、家庭的な環境の中でケアを行います。特定施設入居者生活介護は、有料老人ホームなどで提供される介護サービスで、居住機能と介護サービスが一体となった形態です。

 

これらの施設では、看護師や介護職員が常駐し、医療機関との連携も図られているため、看取り介護を行う体制が整っています。看取り介護合算の対象となることで、より充実した看取りケアを提供するための財政的基盤が強化されます。

看取り介護合算で満たすべき基準

看取り介護合算の算定には、以下の基準を満たす必要があります。

  • 看護職員、病院または診療所、指定訪問看護ステーションのいずれかの看護職員と24時間連絡できる体制を確保している
  • 看取りに関する指針を定め、入所の際に本人や家族等に説明し、同意を得ている
  • 医師、看護職員、介護職員等が共同で、看取りに関する指針の見直しを定期的に行っている
  • 看取りに関する職員研修を実施している
  • 看取りを行う際には、個室又は静養室の利用が可能である

これらの基準は、質の高い看取り介護を提供するために必要不可欠な要素です。24時間の連絡体制は、急変時にも適切に対応できるようにするためのものです。看取りに関する指針を定め、説明・同意を得ることで、本人や家族の意思を尊重したケアが可能になります。

 

定期的な指針の見直しは、個々の状況に応じた柔軟なケアを提供するために重要です。職員研修は、看取り介護に関する知識や技術を向上させ、より質の高いケアを提供するためのものです。個室や静養室の利用可能性は、プライバシーを守り、尊厳ある看取りを実現するために欠かせません。

 

これらの基準を満たすことで、施設は看取り介護合算を算定できるだけでなく、より質の高い看取り介護を提供することが可能になります。結果として、入居者とその家族に、より充実した最期の時間を過ごしていただけるようになるのです。

6在宅介護は介護保険外サービスという選択肢もある

在宅での看取り介護を考える際、介護保険サービスだけでなく、介護保険外サービスという選択肢も視野に入れることが重要です。介護保険外サービスとは、介護保険制度の枠組みにとらわれず、より柔軟に利用者のニーズに応えることができるサービスです。

 

介護保険外サービスの大きな特徴は、利用時間や内容の制限が少ないことです。介護保険サービスでは対応が難しい、長時間の介護や深夜の対応、家事援助なども、必要に応じて利用することができます。また、介護認定を受けていない方でも利用可能なため、急な介護ニーズにも即座に対応できるというメリットがあります。

 

さらに、介護保険外サービスでは、よりきめ細やかな対応が期待できます。利用者一人ひとりの状況や希望に合わせて、サービス内容をカスタマイズすることが可能です。例えば、通院の付き添いや外出支援、趣味活動の援助など、生活の質を高めるサポートも受けられます。

 

一方で、介護保険外サービスには費用面での課題があります。介護保険サービスとは異なり、全額自己負担となるため、長期的な利用や頻繁な利用の場合は経済的負担が大きくなる可能性があります。しかし、必要な時に必要なだけ利用できる柔軟性は、看取り期の不安定な状況下では大きな助けとなるでしょう。

 

このような介護保険外サービスの中でも、特に注目されているのが「イチロウ」です。イチロウは、24時間365日対応可能な訪問介護サービスを提供しており、看取り期の在宅介護に特化したサポートを行っています。

 

イチロウの特徴は、高度な専門性を持つ介護スタッフによる質の高いケアです。看取り期特有の身体的・精神的ケアはもちろん、家族のサポートまで幅広く対応します。また、柔軟な時間設定や急な依頼にも対応可能なため、看取り期の不安定な状況下でも安心してサービスを利用できます。

 

さらに、イチロウでは介護レポートによる情報共有システムを導入しており、家族や医療機関との連携も円滑に行えます。これにより、看取り期の細やかな変化にも迅速に対応することが可能とです。

 

在宅での看取り介護を考える際、介護保険サービスと介護保険外サービスを適切に組み合わせることで、より充実したケアを実現できます。特に、イチロウのような専門性の高い介護保険外サービスを活用することで、本人の希望に沿った穏やかな看取りを実現できる可能性が高まります。

 

看取り期の在宅介護は、家族にとって身体的にも精神的にも大きな負担となります。しかし、適切なサポートを受けることで、その負担を軽減し、大切な人との貴重な時間を過ごすことができます。介護保険外サービスという選択肢を知り、必要に応じて活用することで、より充実した看取り介護を実現できるでしょう。

 

7まとめ

看取り介護は、人生の最終段階にある方とその家族にとって非常に重要な支援です。適切な看取り介護を選択することで、尊厳ある最期を迎え、家族との大切な時間を過ごすことができます。

 

看取り介護、緩和ケア、ターミナルケアの違いを理解し、個々のニーズに合わせたケアを選択することが重要です。また、介護保険サービスと介護保険外サービスを適切に組み合わせることで、より充実した看取り介護を実現できます。

 

看取り介護合算制度を活用し、質の高いケアを受けながら、本人と家族の希望に沿った穏やかな看取りを実現することができるでしょう。

 

監修者情報

2007年に介護系専門学校を卒業後、介護付き有料老人ホームに就職。

その後、慢性期病院の療養病床・2つの介護付き有料老人ホームに転職しながら介護士として現場業務に約6年間従事。

介護支援専門員資格取得後、新規開設の地域密着型老人福祉施設に転職し、施設ケアマネジャーとして入居者のケアマネジメント業務を行う。

2016年から居宅介護支援事業所へ転職。現在に至るまで、在宅で生活する要支援・要介護者のケアマネジメントに携わる。

川崎翔太(介護支援専門員)
コラム一覧に戻る
icon_arrow_gotop