介護にまつわるお役立ちコラム

介護保険外サービスとは?メリット・デメリットや詳しいサービス内容を理解しよう

2024年10月30日

高齢化が進む日本社会において、介護サービスの需要は年々高まっています。しかし、介護保険制度だけでは十分にカバーできないニーズも多く存在します。そこで注目されているのが「介護保険外サービス」です。

 

本記事では、介護保険外サービスの定義から具体的な内容、メリット・デメリットまで詳しく解説します。介護が必要な方やそのご家族にとって、より充実したサポートを受けるための選択肢として、介護保険外サービスについて理解を深めていきましょう。

1介護保険外サービスとは何か?

介護保険外サービスは、介護を必要とする方やそのご家族に対して、公的な介護保険制度では対応しきれないニーズを満たすことができるサービスです。その内容は多岐にわたります。

 

介護保険外サービスの特徴や重要性について、詳しく見ていきましょう。

介護保険外サービスとは?

介護保険外サービスは、介護保険制度の枠組みを超えて提供される多様な支援サービスです。高齢化や生産年齢人口の減少が進む中、仕事と介護の両立に悩む”ビジネスケアラー”が増加しており、従来の介護の在り方に変化が求められています。

 

介護保険サービスは重要な支援システムですが、対応範囲に限界があることが明らかになってきました。介護保険だけでは、個々の高齢者や家族のニーズを十分に満たせないケースが増えています。そのため、介護保険外サービスの需要が急速に高まっているのです。

 

これまでは、介護保険サービスでできないことは家族が担い、家族で対応できない場合は施設入所という選択肢しかありませんでした。しかし、この考え方では介護を受ける側と介護をする側の希望を両立させることが難しいのが現状です。

 

そこで注目されているのが介護保険外サービスです。これらは民間企業、各種団体、自治体などが独自に提供するサービスで、介護保険で定められた時間以上の長時間介護、買い物代行、庭の手入れ、ペットの世話など、日常生活のあらゆる場面でのサポートが含まれます。利用者の個別ニーズに合わせて柔軟に提供されることが特徴です。

 

介護保険外サービスの重要性は、高齢者の生活の質を向上させ、家族の負担を軽減する点にあります。介護保険サービスだけでは対応しきれない部分を補完することで、より包括的な介護サポートを実現できるのです。

 

厚生労働省も、介護保険外サービスの積極的な活用によって、高齢者の生活の質向上や介護保険サービスの利用効率化が図れるとの見解を示しています。さらに、この動きを後押しするように、2024年3月には介護関連サービス事業協会の設立が宣言されました。これは介護保険外サービスの重要性が社会的に認識され、その発展を促進する動きが本格化していることを示しています。

H3.介護保険サービスとの違い

介護保険サービスと介護保険外サービスの主な違いは、以下のとおりです。

  • 費用負担:介護保険サービスは原則として利用者負担が1割(一定以上の所得がある場合は2割または3割)ですが、介護保険外サービスは全額自己負担となります。
  • サービス内容の制限:介護保険サービスは法律で定められた範囲内のサービスに限定されますが、介護保険外サービスは利用者のニーズに応じて柔軟なサービス提供が可能です。
  • 利用時間:介護保険サービスは利用可能な時間が決められていますが、介護保険外サービスは時間の制限なく利用できる場合があります。
  • 提供主体:介護保険サービスは都道府県や市町村の指定を受けた事業者のみが提供できますが、介護保険外サービスは民間企業や団体、NPOなど多様な主体が提供しています。
  • サービスの質の保証:介護保険サービスは法律に基づく基準や監査があるため、一定の質が保証されています。一方、介護保険外サービスは提供者によって質にばらつきがある可能性があります。

これらの違いを理解した上で、個々の状況に応じて適切なサービスを選択することが大切です。

具体的な事例

介護保険外サービスの具体的な事例をいくつか紹介します。以下のサービスを見ていきましょう。

  • 買い物代行サービス:高齢者や障がいのある方が自分で買い物に行くのが難しい場合、代わりに買って自宅まで届けてくれるサービスです。食材や日用品だけでなく、薬の受け取りなども代行してくれる場合があります。
  • 家事代行サービス:掃除、洗濯、料理など、日常的な家事全般をサポートするサービスです。介護保険サービスでは対応できない細かな家事まで幅広くカバーします。たとえば、換気扇の掃除や窓拭き、庭の草むしりなどがあります。
  • 外出支援サービス:通院や買い物、趣味の活動など、外出時の付き添いや送迎を行うサービスです。単なる移動支援だけでなく、外出先での介助が含まれる場合もあります。
  • 見守りサービス:定期的な訪問や電話、センサーやカメラを使った見守りなど、高齢者の安否を確認するサービスです。家族が離れて暮らしている場合や、ひとり暮らしの高齢者に適しています。
  • 配食サービス:栄養バランスのとれた食事を定期的に届けるサービスです。単に食事を届けるだけでなく、アレルギーや嚥下機能などにも配慮した特別食の提供や、配達時の安否確認なども行われることがあります。
  • 庭の手入れサービス:草刈りや植木の剪定、落ち葉の清掃など、高齢者にとって負担の比較的大きい庭の維持管理を行うサービスです。
  • ペットケアサービス:ペットの世話を代行するサービスです。散歩や餌やり、トイレの世話などをしてもらえます。
  • 認知症カフェ:認知症の方やその家族、地域住民が集まり、情報交換や相談ができる場所を提供するサービスです。専門家による相談会や、認知症予防のための活動なども行われることがあります。

これらの事例は、介護保険外サービスのほんの一部にすぎません。実際には、介護保険で利用できるサービスすべてに加えて、地域や提供事業者によってさらに多くのサービスが存在します。

 

重要なのは、これらのサービスを組み合わせることです。さまざまなサービスを組み合わせれば、個々のニーズに応じたオーダーメイドの支援ができるでしょう。

2介護保険外サービスを利用するメリット

介護保険外サービスには、利用者やその家族にとって多くのメリットがあります。ここでは、主なメリットについて詳しく説明します。

サービス内容を自由に選べる

介護保険外サービスでは、利用者の個別のニーズや状況に応じて、必要なサービスを柔軟に組み合わせられます。たとえば、介護保険サービスでは対応していない庭の手入れやペットの世話、趣味活動のサポートなど、生活の質を向上させるさまざまなサービスの選択が可能です。

 

また、サービスの頻度や時間帯も、利用者の生活リズムや希望に合わせて調整しやすいのも大きな特徴です。たとえば、夜間のケアや急な外出時のサポートなどが必要な場合でも、柔軟に対応できます。

 

さらに、サービス提供者を自由に選べるのも魅力の一つです。介護保険サービスでは、原則として指定事業者からしかサービスを受けられません。一方で介護保険外サービスでは、さまざまな事業者から自分に合ったサービス提供者を選択できます。

 

このようにサービス内容を自由に選べるため、より個別のニーズにあったきめ細かなケアを受けられるようになり、生活の質が向上するのです。

長時間サービスを受けられる

介護保険では、サービスの提供時間が定められています。しかし実際の介護ニーズは、定められた提供時間だけで満たすことがむずかしく、特に重度の要介護者や認知症の方の場合、24時間体制のケアが必要となることもあります。

 

介護保険外サービスでは、このような長時間のケアに対するニーズにも、柔軟に対応できます。たとえば、夜間の見守りや介助、早朝や深夜の食事支援、長時間の外出の付き添いなど、時間にとらわれないサービス提供が可能です。

 

また、長時間のサービスは介護者の負担軽減にもなります。家族が仕事や他の用事で長い時間家を空けることがあっても、介護保険外サービスを利用すれば安心して外出できるでしょう。

 

さらに、長時間のサービスは利用者の生活リズムを尊重したケアも可能です。たとえば、生活リズムが夜型の方に対して、深夜のサービス提供ができるのです。

 

長時間のサービス提供は、利用者の生活の質を向上させるだけでなく、家族の介護負担軽減にも役立ってくれます。

柔軟にすぐに使える

介護保険外サービスの大きな魅力の一つは、その利用のしやすさと柔軟性にあります。介護保険サービスとは異なり、複雑な申請手続きや認定プロセスを経る必要がありません。多くの場合、簡単な登録や電話一本で、すぐにサービスを利用し始めることができます。この即時性は、急な体調変化や予期せぬ事態に直面した際に特に重要です。

 

また、介護保険のように事前に決められた日程や時間帯に縛られることなく、その日の状況や気分に応じて柔軟にサービスを利用できます。例えば、体調が優れない日に急遽ヘルパーを呼んだり、外出予定が変更になった際に急きょ支援を依頼したりすることも可能です。この柔軟性により、利用者とその家族は、より自由度の高い生活を送ることができ、心理的な安心感も得られます。

本人にあった介護士を選べる

介護は極めて個人的な営みであり、介護を受ける人と提供する人との相性が非常に重要。介護保険外サービスの大きな利点の一つは、この点に配慮してサービスを選択できることです。多くの介護保険外サービスでは、利用者が希望する特定の介護士を指名することが可能となっています。

 

例えば、性格が合う、コミュニケーションが取りやすい、特定のスキルや経験を持っているなど、様々な理由で特定の介護士を選べます。また、最初に派遣された介護士との相性が良くなかった場合でも、別の介護士への交代を依頼することができます。

 

これにより、利用者は自分に最も合った介護士からサービスを受けられ、より快適で効果的な介護環境を作り出します。このような柔軟性は、利用者の満足度を高め、より良い介護関係を構築するのに役立ちます。

家族のサポートを含むサービスを受けられる

介護保険サービスでは、主に要介護者本人へのケアが中心となりますが、介護保険外サービスでは、要介護者の家族に対するサポートも提供されます。

 

具体的には、以下のようなサービスが提供されることがあります。

  • レスパイトケア(介護者の休息支援)

家族介護者が一時的に介護から解放され、休息やリフレッシュの時間を持てるよう、要介護者のケアを代行するサービスです。数時間から数日間まで、ニーズに応じて利用できます。

  • 介護相談・カウンセリング

介護に関する悩みや不安を専門家に相談できるサービスです。介護技術の指導や、介護に伴う精神的ストレスへの対処法などのアドバイスを受けることができます。

  • 介護教室

家族介護者向けに、介護技術や知識を学ぶ機会を提供するサービスです。実践的な介護技術から、介護保険制度の活用方法まで、幅広い内容をカバーします。

  • 家族会の運営支援

同じような立場の家族介護者が集まり、情報交換や悩みの共有ができる場を提供するサービスです。孤立しがちな家族介護者の精神的サポートとなります。

  • 家事代行

介護に時間を取られて家事が疎かになりがちな家族のために、掃除、洗濯、料理などの家事を代行するサービスです。

  • 仕事と介護の両立支援

介護と仕事の両立に悩む家族介護者向けに、柔軟な介護サービスの提供や、両立のための情報提供、相談対応などを行うサービスです。

これらのサービスにより、家族介護者の負担が軽減され、心身の健康を維持しやすくなります。また、家族全体で介護に取り組むための環境が整えられ、結果として要介護者により良いケアを提供することができるようになります。

 

高齢者夫婦の介護ニーズに対応する際、介護保険サービスと介護保険外サービスを組み合わせることで、より包括的なサポートが可能になります。

 

例えば、要介護認定を受けている夫は介護保険の訪問介護を利用して食事の提供を受けられます。一方、夫の介護をしている妻は、高齢でありながらも要介護認定を受けていないため、介護保険サービスを利用することができません。しかし、妻も夫の介護、家事、自分の食事の準備等に追われ、疲弊している状況にあります。

 

このような場合、介護保険外サービスの活用が有効です。介護保険外サービスは、要介護認定を受けていない方のニーズにも対応できる点がメリットです。これにより、夫は介護保険の訪問介護を、妻は介護保険外サービスを利用して、それぞれ食事の準備をしてもらうことができます。

 

結果として、介護者である妻へのサポートも実現でき、夫婦両方の生活の質を向上させることが可能になります。このように、介護保険サービスと介護保険外サービスを適切に組み合わせることで、高齢者夫婦の多様なニーズに対応できるのです。

3介護保険外サービスを利用するデメリット

介護保険外サービスをうまく利用していくためには、デメリットも把握しておきましょう。

 

ここでは、主な三つのデメリットについて詳しく説明します。

費用がかかる

介護保険サービスとは異なり、利用料金は全額自己負担になります。そのため、経済的な負担が大きくなる可能性があります。

 

必要なサービスであっても、費用を理由に利用を控えてしまう方もいるかもしれません。本来受けるべきケアが不足し、生活に支障をきたすことが考えられます。結果的に高齢者の生活の質が低下したり、家族の介護負担が増加したりするかもしれません。

 

また、長期的な利用を考えた場合、家計への影響が無視できません。特に、24時間ケアや専門的なサービスを利用する場合、月々の費用が高額になることがあります。

 

さらに、介護保険外サービスの利用にあたっては、サービスの内容や頻度によって費用が大きく変動することも考慮しましょう。同じ家事援助サービスでも、提供する事業者や地域によって料金が異なります。夜間や休日のサービス利用は割増料金が発生することもあり、これらの追加費用も考慮しなければなりません。

サービスの質にバラつきがある

介護保険外サービスには、制度をもとにした一律の基準や監査が存在しないため、提供者によってサービスの質が大きく異なる可能性があります。

 

専門的な知識や技術が不足しているスタッフからサービスを受けた場合、状態に合ったケアが行われず、むしろ状態を悪化させてしまうかもしれません。

 

また、サービスの内容が契約時の説明と異なる場合があります。たとえば、「買い物代行」というサービスを契約する際、「好みや食事制限に合った商品を購入します」という契約内容だったにもかかわらず、実際に購入してきたものは、希望に合ったものではなかった。

 

さらに、スタッフの対応や態度にも大きな差が生じることもあります。介護の現場では、高齢者に対する尊厳や配慮が非常に重要ですが、これらが十分でないスタッフが対応する可能性もあります。

必要ないサービスまで受けてしまうケースがある

サービスの選択が完全に利用者側に委ねられているため、適切なアセスメントや専門的な助言なしに、サービスを選択してしまうことがあります。

 

たとえば、本人や家族がニーズを正確に把握できていない場合、サービス提供事業者の営業活動に影響されて、本来は不要なサービスを契約してしまうかもしれません。

また「念のため」という考えで、実際には利用頻度の低いサービスを契約し続けてしまうケースもあるでしょう。緊急時の対応サービスを契約したものの、実際にはほとんど利用しないまま料金を支払い続けるような状況が考えられます。

4介護保険外サービスの種類

介護保険外サービスの種類は多岐にわたり、さまざまな提供主体があります。

 

ここでは、主要な提供主体ごとにサービスの特徴や種類を見ていきましょう。

市区町村

市区町村が提供する介護保険外サービスは、地域の特性や需要に応じて設計されているため、ニーズを満たしやすいことが特徴です。

 

市区町村が提供する主な介護保険外サービスには、以下があります。

  • 配食サービス
  • 緊急通報システム
  • 外出支援サービス
  • 家事援助サービス
  • 認知症高齢者見守りサービス
  • 高齢者向け住宅改修補助
  • 介護者支援サービス

これらのサービスは、自治体によって提供内容や利用条件が異なります。

 

とはいえ、エリアによって料金帯が異なる可能性があることには留意しましょう。また、提供エリアや対象者が限定されている場合があります。

社会福祉協議会

社会福祉協議会の有償ボランティア事業は、一般的に「住民参加型在宅福祉サービス」と呼ばれ、地域住民の助け合いの精神に基づいて運営されています。一方、シルバー人材センターは、高齢者の就業機会の確保と生きがいづくりを目的として設立された組織で、さまざまな生活支援サービスを提供しています。

 

具体的に提供されているサービスは、以下のとおりです。

  • 家事支援サービス
  • 外出の付き添い
  • 掃除サービス
  • 話し相手・見守りサービス
  • 買い物代行
  • 庭の手入れ
  • 簡単な修繕
  • 安否確認

これらのサービスは、通常、1時間あたり数百円から数千円程度の利用料金で提供されます。

介護事業所

介護保険適用サービス事業所の中には、介護保険外サービスも提供しているところがあります。以下、具体的な事例を紹介します。

  • 訪問介護事業所

⮚ 手間のかかる料理や買い物
⮚ 病院・施設などから一時的に帰宅した際の介護
⮚ 夜間の見守り

  • デイサービス

⮚ デイサービス利用者がそのまま宿泊できるサービス
⮚ 夜間の介護
⮚ ペットのお世話
⮚ 理美容
⮚ 移動販売

これらの事例は、介護保険適用サービス事業所が、利用者のニーズに応じて柔軟に介護保険外サービスを提供していることを示しています。訪問介護事業所やデイサービスが提供する介護保険外サービスは、通常の介護保険サービスでは対応しきれない細やかなニーズに応え、利用者とその家族の生活をより包括的にサポートする役割を果たしています。

民間企業

民間企業は、高齢者や介護を必要とする方々向けに様々な介護保険外サービスを提供しています。主なサービスとして、配食サービス、家事代行サービス、移送サービスなどがあります。配食サービスでは栄養バランスの取れた食事を自宅へ届け、家事代行サービスでは掃除や洗濯、買い物など日常的な家事をサポートします。移送サービスは通院や買い物などの外出をサポートし、必要に応じて付き添いも行います。

 

これらのサービスは、利用者の健康状態や嗜好、個別のニーズに合わせてカスタマイズが可能です。ただし、民間企業が提供するサービスは、市区町村などが提供するものと比べると料金が高く設定されている傾向にあります。これは、サービスの質や柔軟性、専門性の高さを反映しているためですが、きめ細かいサポートを受けられるという利点があります。

5介護保険外サービスを利用するまでの流れ

介護保険外サービスを利用するまでの一般的な流れは、以下のとおりです。

  • 介護保険外サービスの種類を調べる
  • サービス提供事業者を探す
  • 料金表を確認する
  • サービス内容の詳細を確認する
  • 事業者に問い合わせ・相談する
  • 契約内容を確認し、同意する
  • サービスの利用開始

この流れは一般的なものであり、実際の手順は事業者や地域によって異なる場合があります。

 

介護保険外サービスを利用する際は、ケアマネージャーに相談することも一つの方法ですが、ケアマネージャーの主な役割は介護保険の範囲内でのサービス調整であることに注意が必要です。そのため、自費サービスについての詳細な知識や経験が限られている場合もあります。

 

したがって、介護保険外サービスを検討する際は、利用者自身が積極的に情報収集を行うことをおすすめします。インターネットや地域の情報誌、口コミなどを活用して、自分のニーズに合ったサービスを探してみましょう。興味のあるサービスが見つかったら、直接サービス提供事業者に連絡を取り、詳細な情報を確認することが重要です。

 

自費サービスは利用者が直接契約することになるため、サービスの内容、料金、利用条件などについて十分に理解した上で判断することが大切となります。必要に応じて家族や信頼できる人に相談しながら、自分に最適なサービスを選択しましょう。このように、自ら情報を集め、直接サービス提供者と相談することで、自分のニーズにより適したサービスを見つけることができる可能性が高まります。

 

介護保険外サービス「イチロウ」は、利用者のニーズに合わせた柔軟なサポートを提供するサービスです。多くの介護保険外サービスでは費用が高額になりがちですが、「イチロウ」は使った分だけ費用が発生する明朗会計な料金形態を採用しています。これにより、必要なサービスのみを利用でき、無駄な出費を抑えることができます。

 

また、必要のないサービスを受ける可能性という課題に対しては、介護資格を持ったケアコンシェルジュがお客様をトータルサポートします。専門知識を持つスタッフが個々のニーズを丁寧に把握し、最適なサービスプランを提案するため、過剰なサービスを避けつつ、必要なケアを受けることができます。

 

さらに、介護保険外サービスでは提供者によってサービスの質にばらつきがあることが懸念されますが、「イチロウ」ではこの問題にも対応しています。スキル、経験、性格、稼働実績などを考慮した独自の介護士選定システムにより、お客様に最適なパートナーを派遣します。加えて、定期的な評価制度やトレーニングといった品質向上の仕組みを設けることで、一貫して高品質なサービスを提供しています。

 

このように、「イチロウ」は介護保険外サービスの一般的な課題を解決し、利用者の皆様に安心で効果的なサポートを提供しています。介護保険外サービスの利用を検討されている方は、ぜひ一度「イチロウ」のサービス内容をチェックしてみてはいかがでしょうか。

6まとめ

介護保険外サービスは、公的介護保険では対応しきれないニーズに応える重要な選択肢です。サービス内容を自由に選べる柔軟性、長時間のケア提供、家族へのサポートなど、多くのメリットがあります。一方で、全額自己負担となる費用面や、サービスの質にばらつきがあるなどのデメリットも存在します。

 

利用にあたっては、市区町村、社会福祉協議会、介護事業所、民間企業など、さまざまな提供主体のサービスを比較検討し、個々のニーズに合った最適なサービスを選択することが大切です。介護保険外サービスを上手に使うことで、毎日がもっと楽しく快適になり、ご家族の方々も少し肩の力を抜いて過ごせるようになる可能性が広がります

監修者情報

所属:介護老人保健施設メディトピア小諸

経歴:2008年理学療法士免許取得。長野県の介護老人保健施設にて入所・通所・訪問リハビリに携わる。介護認定調査員・介護認定審査員・自立支援型個別地域ケア会議の委員なども経験。リハビリテーション業務の傍ら、ライターとしても活動している。医療・介護の現場で働きながら得られる一次情報を強みに、読者の悩みに寄り添った執筆を心がけている。

保有資格:理学療法士・ケアマネジャー・福祉住環境コーディネーター2級

鈴木康峻(理学療法士)
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