通院・外出の付き添い
サービス利用例
サービス利用例
名古屋市熱田区 Y様
「母にもう一度笑顔を――“外出支援”がもたらした心と身体の変化」
対象者
ご息女
利用期間
6ヶ月
利用頻度
週1回
通院・外出の付き添い
1.はじめに
「外に出るだけで、こんなにも心が軽くなるなんて思わなかった」手術を受け、車椅子生活となり、抑鬱状態となってしまったお母様の表情に、久しぶりに笑顔が戻ったのは、“週に一度の外出支援”がきっかけでした。本記事では、介護保険の限界と、それを補う“保険外サービス”がもたらす小さな希望の灯を、当事者家族の言葉から紐解いていきます。
2.まずは、これまでの介護のご状況について教えてください。
母は要介護認定を受けて、かれこれ10年以上が経ちます。75歳で大腸がんを患ってからはストーマ装着が必要になり、徐々に身体的な不自由さが増していきました。リハビリにも通いながら、限度いっぱいまで介護保険サービスを使っていますが、それでも生活の隙間はどうしても埋まりきりません。
3.娘様は現在フィリピンにお住まいとのことですが、どのように介護に関わられているのですか?
娘の学校の長期休暇にあわせて2〜3ヶ月に一度は帰国しています。ただ、母と同居している姉がフルタイム勤務のため、介護の実務は大きな負担になっていました。ある夜、姉から「もう一人では無理」と突然連絡があったんです。普段あまり弱音を吐かない姉が、そう訴えてきたことに、深刻さを感じました。
4.お姉様からの”SOS”が介護保険外サービスを検討するきっかけになったのですか?
はい。お金に余裕があるわけではないですが、姉の心身の限界を感じ、思い切ってイチロウさんのサービスを使ってみることにしました。最初は「自費で介護?」と躊躇しましたが、正直、思いきって良かったと思っています。
5.イチロウをどのように活用しているのでしょうか?
主には「外出支援」です。買い物や美容院、通院の付き添いなど。母が「外に出たい」と願っていたのも大きな理由です。実際に出かけるようになってからは、気分の落ち込みが徐々に改善していきました。
6.お母様ご自身、その変化をどう感じられましたか?
(下記、同席されたお母様が回答)
やっぱり、外に出ると気持ちが明るくなります。人と話すことって、本当に大切なんだなって思いました。以前は、メールの文面すら暗くなってしまって、娘に「もう生きてる意味がない」なんて送ってしまったこともあるくらいでしたから……。今はLINEにも花のスタンプを送ったりしています(笑)
やっぱり、外に出ると気持ちが明るくなります。人と話すことって、本当に大切なんだなって思いました。以前は、メールの文面すら暗くなってしまって、娘に「もう生きてる意味がない」なんて送ってしまったこともあるくらいでしたから……。今はLINEにも花のスタンプを送ったりしています(笑)
7.それは大きな変化ですね。実際にどのタイミングで変わり始めたのでしょう?
(下記、同席されたお母様が回答)
リハビリの頻度を上げ、イチロウの外出支援が始まった3月頃からですね。美容院にも行けたし、薬局やスーパーにも行けるようになりました。だんだんと「車椅子が面倒だから、歩行器で歩きたい」と思うようにもなって。娘にも「よくなったね」と言われることが増えました。
リハビリの頻度を上げ、イチロウの外出支援が始まった3月頃からですね。美容院にも行けたし、薬局やスーパーにも行けるようになりました。だんだんと「車椅子が面倒だから、歩行器で歩きたい」と思うようにもなって。娘にも「よくなったね」と言われることが増えました。
8.ヘルパーとの相性は問題なかったでしょうか?
はい、とても良い方でした。話すとちゃんと返してくれるし、レポートも驚くほど丁寧。どんな薬をどう受け取ったかまで細かく書いてくれて、本当に信頼できる方だなと。正直、「イチロウって大丈夫なの?」と最初は不安もありました。でも、いくつか他の業者には断られたり、返事すらこなかった中で、ここまで丁寧な方に出会えたのは、幸運でした。
9.介護保険サービスとの違いをどのように感じていますか?
介護保険だと、訪問看護やリハビリで点数がいっぱいになって、ヘルパーが入れない。時間も30〜45分と短い。でも、イチロウのような保険外サービスは、もっと柔軟で生活に寄り添ってくれます。週1回でも、その1回があるかどうかで、母の1週間が変わる。たった2時間でも、孤独や不安が和らぐんです。
10.「介護=家族の責任」という前提が、制度や社会には根強いように思います。
まさにそう思います。私自身、訪問看護師をしていた時は「自費で訪問介護を使うなんて、裕福な人がやるもの」という感覚がありました。でも、現実を見れば違う。頼れる人がいない家庭、制度では支えきれない介護をしている人は、どこにでもいます。もっとこの仕組みが知られるべきだと思います。
11.今後同じような状況になる方へメッセージをお願いします。
少しの出費でも、人の手を借りることで介護は本当に楽になります。自分たちでなんとかしようと無理をしないでほしいです。制度で足りないところを保険外サービスが補える社会になるといいですね。
12.さいごに(編集後記)
制度の限界を感じながらも、「毎日が母の日」と語るお母様の姿に、強く心を打たれました。身体的なケアだけでなく、心のケアを支える存在としての介護保険外サービスの意義が、ここには確かにありました。週に一度の支援が、QOL(生活の質)をどれだけ変えうるのか――取材を通じて深く実感しました。
ご利用いただいているサービス
移動・移乗の介護
買い物の付き添い
参考ご利用料金(1日2時間・月5回利用)
- 1時間の料金 × 時間
3,080円円(税込)× 2時間 - 1回分の交通費
500円 - 訪問回数
月5回 - 合計金額
33,300円(税込)
1時間の料金 × 時間 | 1回分の交通費 | 訪問回数 | 合計金額 |
3,080円円(税込)× 2時間 | 500円 | 月5回 | 33,300円(税込) |