もともとは中国出身で20年ほど前に勉強のために日本に来ました。その後日本で結婚して、通訳や設計アシスタントの仕事をずっとしていました。子どもが小学生になって学校の帰りが早くなってきた頃、上手く時間が合う仕事がないかと思い新しい仕事を探し始めました。

ちょうどその頃、介護福祉士の資格取得の支援があり、勉強しながら補助もしてもらえるため、学校に通うことにしました。ただいざ実習に行ってみると想像とのギャップが大きく最初はとても戸惑いました。1週間、1ヶ月と日数を経て少しずつ慣れて行きました。

資格取得後に就職したのは介護施設です。比較的重度な方が多く、寝たきりの方がたくさんいました。職員も常に忙しくしていて、ご入居者様とゆっくりお話したりする時間すらない状態でした。そんな中でレクリエーションを頼まれて、自分主導でご利用者様と一緒にレクリエーションをした時にものすごく喜んで頂けました。また施設のご利用者様からは名前で呼ばれて楽しく会話ができるようになりました。

その後は身体の介護はもちろん大事だけど、ご利用者様とコミュニケーションを取り、利用者様にとっても楽しい介護をしたいと思い、デイサービスへ移って働きました。認知症の方向けレクリエーションを考えたりと本当に充実した支援が行えていました。

訪問介護の仕事に興味を持ち、友人の紹介で何社か面接したりしていました。でも何かしっくりとこない印象があり迷っている時に、たまたまWebサイトでイチロウを見つけました。最初は時給に惹かれて応募しました。

ですがお話を聞くと、お客様が望むサービスを保険外なのでルールに縛られずに提供できる事を知り、本当に需要と供給がマッチできていて良いなと思いました。現在はコンビニのアルバイトもしているので、時間の組み合わせも融通が効きそうでそこも良いなと思いました。

初めての訪問したご利用者様はパーキンソン病の方でした。話し口調が吃音気味だったので聞き取りづらく、何度か聞き直しながらもご支援させていただきました。ご本人様が韓国や中国への親しみがあったことで色々な話が盛り上がり、とても気分良くサービス提供をさせていただきました。

自分自身は人見知りを全くしないので、話している中ですぐに打ち解けてご利用者様と仲良く喋れたので、訪問して1対1の支援をすることについても自信がつきました。その後もスポットのご支援をさせて頂いていろいろなお客様のご支援もさせて頂いています。

あるお客様からは「どうしても中国の人とは仲良くできないんだよね」と言われた事もありました。そんな時もあまり気にしない性格なので、明るく切り返して受け流して対応しています。色々な考えの方がいらっしゃる事は理解しているので、気にせず働けています。むしろ、好意的に捉えて頂けるお客様もたくさんいらっしゃいます。国籍なんて関係なく、一人の介護士としてお客様に対してできる精一杯の支援をさせていただいています。

今までずっと介護保険の中での支援を行ってきて、ルールが細かくモヤモヤした気持ちもありました。そんな中イチロウは介護保険外という事で自由なサービスを提供する事ができ、お客様に凄く喜んで頂けるので、本当にやりがいを感じています。

お客様が気付かない事をこちらが気にして先回りして対応することができるとお客様にも喜ばれるので、お互いに良い気持ちになれます。イチロウのサービスは凄く自分に合っていると思います。