介護にまつわるお役立ちコラム
サービス付き高齢者向け住宅って?特徴と注意点を詳しく解説!
「サービス付き高齢者向け住宅って聞いたことあるけど、何?」
「サービス付き高齢者向け住宅の特徴や費用、設備などが知りたい!」
と思っている方はいらっしゃいませんか?そこで本記事では、
- サービス付き高齢者向け住宅とは?
- サービス付き高齢者向け住宅の設備や費用、入居条件は?
- サービス付き高齢者向け住宅の入居に向いている人
について紹介しています。本記事を読むと、サービス付き高齢者向け住宅に関する知識が身につきます。ぜひ最後までご一読ください!
サービス付き高齢者向け住宅とは、自由度の高い生活を送りながら、「安否確認」や「生活相談」のサービス受けられるバリアフリーの賃貸住宅です。特に「要介護度が軽い方」「自立している方」が自宅での生活が困難になったときに住み替え先として検討される住宅です。ここでは、サービス付き高齢者向け住宅の
- サービス内容を要介護度に合わせて決められる
- 安否確認と生活相談がメイン
という特徴について紹介していきます。
サービス付き高齢者向け住宅には、「一般型」と「介護型」の2種類があります。そのため、要介護度に合わせて、サービス付き高齢向け者住宅で受けるサービスを決めることができます。
「一般型」は、要介護度が軽い方や自立している方に適しており、介護が不要なため、自由度の高い暮らしを楽しむことが可能です。また、「一般型」の場合で介護が必要になったときは、外部の介護サービス(生活支援、身体介護、リハビリなど)を利用します。
次に「介護型」は、厚生労働省から特別施設の指定を受けています(略称で”特定施設”と言われている)。そして、常駐する介護スタッフや看護師から、介護サービス(生活支援や身体介護、リハビリなど)を受けることが可能です。自身の要介護度や日頃の生活状況を考慮して、「一般型」「介護型」のどちらを利用するか検討するようにしましょう。
サービス付き高齢者向け住宅では、基本的に「安否確認」と「生活相談」のサービスを利用することができます。安否確認サービスとは、介護スタッフや看護師が定期的に住宅内を巡回して、利用者の安否を確かめるサービスのことです。そして、生活相談サービスも実施されており、医師や介護福祉士、介護支援専門員など特定資格を有するスタッフによる生活全般の相談もできます。このようにサービス付き高齢者向け住宅では、「安否確認」と「生活相談」のサービスがメインになっておりますが、夜間はスタッフの常駐は義務付けられておりません。
ただし、サービス付き高齢者向け住宅では、「もしも」に備えて、迅速に対応できる状況を作っているので夜間も心配ありません。一般的に夜間の場合は、設置された緊急通報システムで対応するようになっています。
サービス付き高齢者向け住宅の入居を検討している場合は、設備や費用も気になりますよね。またサービス付き高齢者向け住宅には入居者の条件が設定されています。そのため、「入居できると思って探していたが実は入居できなかった」というケースもあり得ます。そこで、ここではサービス付き高齢者向け住宅の気になる設備や費用、入居条件について紹介していきます。
サービス付き高齢者向け住宅の設備は以下の基準が原則として決められています。
- 各専用部分の床面積が、原則25㎡(約13.7畳)以上
- 各専用部分に、台所、水洗便所、収納設備、洗面設備、浴室を備えている
- バリアフリー構造であること(段差のない床、手すりの設置、廊下幅の確保)
サービス付き高齢者向け住宅には、上記のような登録基準が設けられているため、高齢者が安心して生活を送ることができるでしょう。また、サービス付き高齢者向け住宅では、入居者が共同で使用する設備が充実していることがあります。そのためサービス付き高齢者向け住宅によってはリビングの他に、レストランやシアタールーム、温泉施設まで設置されている場合もあります。
このような設備があるサービス付き高齢者向け住宅では、シニアライフを謳歌する高齢者が多く見受けられるようになりました。仮にサービス付き高齢者向け住宅の入居を検討しているのであれば、事前に気になる設備等を確認し、場合によっては見学をしておくことがおすすめです。
サービス付き高齢者向け住宅に住む場合、一般的な賃貸と同様に敷金などの初期費用と賃料・水道光熱費・共益費などの月額費用がかかります。異なる点としては、安否確認・生活相談のサービス利用料金などが必要になるところです。
初期費用は敷金として賃料の2〜3ヶ月分、合計約15万円〜30万円程度かかる場合が多いです。また、サービス利用料金の前払いを行うサービス付き高齢者向け住宅もあり、初期費用がさらに必要になることもあります。そして、月額料金ですが、「一般型」と「介護型」によって費用が異なります。
- 一般型:月額約10万円〜30万円程度
- 介護型:月額約15万円〜40万円程度
「介護型」の方が「一般型」に比べて、介護サービスの利用が自然と多くなるため、月額費用が高くなります。サービス付き高齢者向け住宅への入居を検討しているのであれば、事前にどれほど費用がかかるのか計算しておきましょう。
サービス付き高齢者向け住宅の入居者は、以下のどちらかでなければなりません。
- 60歳以上の高齢者
- 要介護者認定を受けた60歳未満の方
そしてサービス付き高齢者向け住宅の中には、入居者と同居ができる住宅もあります。入居者と共に同居できる方の条件は主に以下の3点です。
- 入居者の配偶者(届出はしていないが事実上の夫婦と同様の関係にあるものを含む)
- 60歳以上の親族、要支援・要介護認定を受けている親族
- 特別な理由により同居させる必要があると知事が認める者
住宅によっては、「自立した生活ができる」「認知症ではない」「感染症にかかっていない」など、独自の条件を設けている場合もあります。また入居するのであれば、連帯保証人・身元引受人を必要とされる場合がほとんどです。どうしても連帯保証人になる方がいないときは、高齢者住宅財団の家賃債務保証制度を利用するようにしましょう。高齢者住宅財団の家賃債務保証制度とは、財団が世帯の家賃債務等を保証することにより、入居しやすくなる制度です。
サービス付き高齢者向け住宅を利用するメリットとしては、以下の通りです。
- 自由度の高い生活が送れる
- 高齢者が安心して生活できる
- 完全個室でプライバシーが守られている
- 介護認定されていない場合でも入居可能
- 「安否確認」と「生活相談」のサービスを受けられる
以上のようなメリットから、入居に向いている方は「介護サービスを受けながら、自分のペースで自由に生活を送りたい方」です。サービス付き高齢者向け住宅では、自宅では受けられないような介護サービスを受けながら、自由度と安心感の高い環境で生活することができます。
一方で、サービス付き高齢者向け住宅を利用すると、以下のようなデメリットがあります。
- 介護施設と比較するとサポート体制はやや弱い
- 要介護度が高くなると退去させられる場合がある
サービス付き高齢者向け住宅は、介護施設と比較するとサポート体制はやや弱く、要介護度が高くなると退去させられる場合があります。そのため要介護度が高く、常に介護のサポートを受けたい方は向いていないと言えます。サービス付き高齢者向け住宅に入居する場合は、あらかじめメリット・デメリットをもとに自分に適しているか検討するようにしましょう。
本記事では
- サービス付き高齢者向け住宅とは?
- サービス付き高齢者向け住宅の設備や費用、入居条件は?
- サービス付き高齢者向け住宅の入居に向いている人
について紹介しました。サービス付き高齢者向け住宅では、「安否確認」と「生活相談」のサービスが受けられます。そして自分のプライバシーを保ちながら、安心感と自由度の高い生活を送ることができます。ぜひ介護サービスを受けながら自由に生活を送りたい方は、サービス付き高齢者向け住宅の入居を検討してみてはいかがでしょう?